日本共産党 田村智子
コラム

【06.05.03】憲法記念日、新宿駅の東口へ

朝7時前から、東名高速は渋滞50キロとニュースが流れる中、車の通行量がぐっと減った都心をぬけて新宿へ。
憲法記念日に毎年行う、日本共産党の街頭演説でマイクをにぎりました。

訴える内容の準備で、あらためて憲法の条文も読み直していくと、憲法を政治の土台にすえていたらこんなことにはならない、と思えることが次々に胸をよぎっていきました。
25条 「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
     国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障および公衆衛生の向上および増進に努めなければならない。」
27条 「すべて国民は、勤労の権利を有し義務を負ふ。・・・・」

障害者の方々が当たり前な生活を送るのに必要な支援さえ、「支援の量に応じて負担をしなさい」という政治。
障害を軽くするための治療も「利益を受けるのだから、必要とした医療費に応じて負担をしなさい」という政治。
医療費の負担を上げ続ける政治。
若者からまともな働き方を奪うように「雇用の流動化」をすすめてきた政治。

憲法をないがしろにしてきた人たちが、「憲法を変えろ」と躍起になっているのではないでしょうか。
9条をふくめ、すべての条項を政治の大動脈にすえれば、いまの政治とはまったく違う新しい政治が実現できる、憲法の生きた力をあらためて感じる5月3日でした。