日本共産党 田村智子
コラム

【06.05.02】竹ノ塚駅の踏切問題で東武鉄道へ

昨年3月の踏切事故、竹ノ塚駅周辺の鉄道の高架化を求めて何度も国土交通省などへの要請をしてきました。
そのなかで、高架化事業の国庫補助用件が大きく変更され、今年度から初めて「踏切の安全」という視点が加わりました。
それまでは車の通行のための事業で、鉄道と交差しているのが「幹線道路」でなければ補助対象とならなかったのです。

新しい補助用件の例として国土交通省の説明資料にも竹ノ塚駅踏切があげられていたのに、高架化への具体化が一向にみえてきません。
渡辺やすのぶ都議、日本共産党足立区議団とともに、東武鉄道本社に説明をもとめる要請をしました。

「昭和の時代から、踏切問題にとりくんできた」との説明。それがいまだに「懸案事項」、安全確保を二の次にしてきたことの現われです。
2人の命が奪われてなお、事業がスタートしないのはなぜなのか。
周辺の再開発事業と抱き合わせにしようという、行政側の思惑も見え隠れしています。それでは、鉄道高架化はまた先送りにされかねません。

「住民は町会あげての署名にとりくみ、高架化をと求めている。合意はできている。街づくりは後にしてでも、まず高架化をいつまでにやるのか明らかにすべきではないのか」
思わず語気を強めてつめよってしまいました。
「踏切をなくすことは間違いない。そのやり方を含めて調査・検討中」の一点張り。
なぜ、検討事項を明らかにできないのか、住民の意見も聞いて進めようとは思わないのかと、釈然としないものを感じます。
一日も早く高架化をと願う、地元のみなさんの声に行政も東武鉄道も正面から答えるべきです。