日本共産党 田村智子
コラム

【06.04.27】堀江氏の釈放、マスコミの騒動に一言

夜、帰宅途中から「やけにヘリコプターが多いな」と暗くなった空を見上げました。
何か事件でも起きたのかとテレビのチャンネルを次々に変えていくと、「まもなく堀江氏が保釈される模様です」と、一日中騒いでいたことがわかりました。
私の自宅は葛飾区。小菅の刑務所のヘリポート(屋上の円盤)が見える地域です。

子どもたちを寝かせようという時間になってもやまない騒音。
いったい暗くなった刑務所を上空から撮影して何の意味があるのでしょうか。ヘリコプターは目視で6機までは確認できました。
マスコミのこの騒動に違和感を持たざるを得ません。

中継をしていたNHKに思わず抗議電話を入れてしました。こういう時「赤旗」が本当に役に立ちます。テレビ蘭に必ず各社の電話番号が掲載されていますから。
待つこと約7分、アルバイトだろうと思われる男性に「この映像になんの意味があるのですか? 地元の迷惑を考えてください」と短い抗議。
「そういう電話を何本も受けています。ご意見をお伝えします」とのこと。

関心事ではあるでしょう。しかし、ただ「釈放された」と奉ずるために何時間も夜中までヘリコプターを飛ばす意味があるのでしょうか。
しかも、国会で審議中の医療法案など、国民のくらしに関わる重大問題はほとんど無視の状況です。
ニュース番組がワイドショーに成り果てた現実にあきれ果てます。
視聴率競争のなかで、冷静さ、分析力、批判力などなど、マスコミが失っていくのではないかと気がかりです。