日本共産党 田村智子
コラム

【06.04.17】永田町駅のエレベーターを利用してみました

バリアフリー調査として、車椅子の方、視覚障害者の方といっしょに国会周辺駅の一つ、地下鉄永田町駅へ。
参議院議員会館のすぐ横に永田町駅の出入り口があり、エスカレーターが最近設置されました。
でも、車椅子で利用するためには、駅員を呼んで3人がかりで支えなければなりません。

交通バリアフリー法でも設置を求めているエレベーターはどこにあるのか。
坂を下って自民党本部前を通り過ぎ、突き当たりの道路の向こう側。私が歩いても5分以上かかります。
エレベーターで地下、ところが一番近い有楽町線ホームまで155メートルの表示。表示の向こうには坂道の通路、ようやくのぼりきると14段の階段。
あまりの障壁に参加者から失笑がもれるほど。

改札を通って、またエレベーターかエスカレーターでホームへ。
視覚障害者の方はエスカレーターの手前で点字ブロックが途切れます。
「危ないから視覚障害者はエスカレーターの利用はしないように」ということだと、視覚障害者の方が説明してくれました。
確かに、階段と併設されているエスカレーターでは、点字ブロックは階段の方へと続いています。
これでも永田町駅は、エレベーター設置駅にカウントされます。利用者の立場での設置といえるのかと、疑問がふつふつとわいてきました。

この視察に先立っては、都内の障害者団体のみなさんに案内を出しての「障害者自立支援法 学習交流会」がありました。
会場いっぱいの参加者。5月からいったいどれだけの負担になるか、いまだにどこに聞いてもわからない。施設は補助金の大幅カットで運営の危機に。そんな切実な訴えが続きました。
すぐに改善を求める行動を起こさなければと、参加した事務所のメンバーと話を進めています。