日本共産党 田村智子
コラム

【06.04.10】女性が政治に参加した記念日

女性が初めて選挙の投票に行った日、1946年4月10日。どんな思いで投票所に向かったのか、その気持ちを思い浮かべてみると、今の投票率の低さがますます悲しくなります。
このとき、初の女性国会議員は39人。まさに快挙です。女性たちが戦前から政治参加をめざし、声をあげていたからこその結果でしょう。

伊豆学習会館で11日間の合宿中、党史の文献を見ていたらこんな資料がありました。
市川房江さんなどの似顔絵に、ひげをつけ、頭にリボンつけ、気炎を吐く女として描いた「朝日新聞」。侵略戦争へと突き進むなかでのことです。
男女同権などを明記したいまの日本国憲法は、決して、外から押し付けではなく、日本のなかで抑えこまれても決してつぶれなかった人民の力の総結集です。

この日を記念して、全都女性後援会のみなさんと新宿駅西口で街頭宣伝をしました。
「本気の子育て支援を」「残業なしが当たり前の働き方を政治の力で実現しなければ、子どもを生み育てる時間のゆとりがどんどん奪われてしまう」
「経済的にもゆとりを奪う、増税先にありきの政治を変えましょう」

話し終わってから何人かの方が声をかけてくださいました。
その一人は西口の住民となったホームレスの男性。「下連雀に住んでいた」というこの方、いったい、どんなきっかけで家を失ったのでしょう。
戦後60年の歩みの中で、日本全体は圧倒的に豊かになったはずなのに、なぜ住むところも人間らしい生活も手にすることができない人たちが増え続けるのか。
ま弱い立場の人たちにた一層の負担を強いる自民党政治に、未来をまかせるわけにはいきません。