コラム
【06.03.03】滝が涸れたのは、トンネル工事のせい? 少雨のせい?
東京の外周をめぐる自動車道路、圏央道の建設。環境破壊や、税金の遣い方から、根強い反対運動が続いています。
都内の工事は八王子方面で進んでいますが、このトンネル工事の周辺で滝枯れが起きている、という指摘があります。
また、トンネル工事の「事故」で4ヶ月の遅れが生じているといいます。
その現場視察をすることとなり、国土交通省、地元で観察を続けている市民団体の方、双方から説明をうけました。
国土交通省は「雨が少ないことが原因」とする資料を繰り返し提出。
しかし、この資料、この冬の数ヶ月の雨量と、「昭和33年〜平成16年」の平均雨量を比較するというとんでもないもの。
現場では、工事現場をはさんで、川の上流と下流の水量が逆転する減少まで起きているのです。
トンネル掘削が水脈にあたってしまい、止水にも失敗、大量の水による事故が起きているのでは・・・と危惧する声があがるのも無理はありません。
来週月曜日が視察の予定、ところが土壇場で「安全性が確保できないので、日程変更を」とまで言われました。
現場でなにがおきているのか・・・。
涸れた滝は、八王子城跡の中にあり、文化遺産そのものです。
毎日、川と滝の観察を続けているという市民団体のみなさん。東京に残された自然のままの川や滝、とりかえしのつかない事態を招くわけにはいきません。