日本共産党 田村智子
コラム

【06.02.17】首都高速道路と周辺住民の問題を考えさせられました。

昨年9月の集中豪雨の際、石神井川が堤防をこえて氾濫を起こしたことは知っていました。
氾濫したわけではないのに、護岸がこわれてしまい(決壊)、深刻な被害をもたらした場所があることを最近知りました。
北区堀船地域。

首都高速道路が川沿いに建設され、堤防も首都高公団(今は株式会社)の責任でつくられました。
ところがこの工事、コストを優先させたために、東京都と協議確認したもの勝手に変更したというのですから驚きです。
決壊という事態になって初めて判明し、住民のみなさんの怒りも強まっています。
この問題解決のため、北区の区議さん、曽根はじめ都議、住民の代表の方といっしょに、国土交通省と首都高速道路株式会社に要請にいきました。

「以前にもやったやり方だから」と護岸工事の勝手な変更を開き直る会社側。
それでも、住民からの厳しい発言に「こわれたのは、私たちの責任」と認めざるをえませんでした。

会社に向かう道々お聞きしたら、それ以前から、騒音・振動、護岸工事のために掘削が広範囲に行われ家屋が傾く家が続出しているというのです。
便利さを追求し、次々に建設され続ける高速道路、本当に必要なものなのか、周辺環境はどうなるのか、本当は十分な検討がなされるべきでしょう。
以前から住んでいる場所に、突然、騒音と排気ガスをもたらす自動車道路が建設される、そのために住環境が著しく悪化するとしたら・・・。
自分のことなら、毎日毎日、大変なストレスをかかえることになるだろうと思います。

党の区議のみなさんが親身に相談にのっていることもよくわかりました。
この問題、これですませるわけにはいかないと決意しています。