日本共産党 田村智子
コラム

【06.02.09】仕事の前に授業参観ができました。

昨日の朝、息子が「大変、大変、今日は学校公開だった。国語の時間に詩の発表するから見に来て」といわれたのですが、昨日は学校に行く時間がありませんでした。
そのことを伝えるとシュンとなって無言で部屋から出て行った息子。
「明日は行くから」と約束して学校に送り出しました。

いまどきの学校は、授業参観の授業を指定するのでなく、2日間にわたっていつでも学校を見に来てくださいというやり方をしているので、先生方も苦労が多いことでしょう。親が来るだけで、子どもたちの落ち着きの度合いが違ってくるはず。もちろん先生方の緊張も。

1日遅れで国語の授業を見ていると、「どうしても2度目の発表をしたい人」と先生。後ろの私を振り返った息子が、躊躇しながらぱっと手をあげました。
自分からまっすぐ手をあげる姿は4年目にして初めて目にしました。聞いてほしかったんだと、気持ちが伝わりました。
働く母親は学校に来るのも大変です。そのことを息子もよく知っています。だからこその発表だったのでしょう。

なかなか学校行事に参加できない親御さんが年々増えているように思えます。
「授業参観があって」と職場に言えない雰囲気は容易に想像できます。
子どもの立場で大人の働き方を考える、政治の役割ではないのかと切に思います。