日本共産党 田村智子
コラム

【06.02.08】「小石川植物園の塀を直して」と東大へ

東大キャンパスの広さは、訪ねるたびに驚きます。大学の中にバスの停留所が何箇所かあるのですから。
この広大な敷地、キャンパスだけではありません。小石川植物園も東大の所有物。
この外塀の老朽化を憂う地域の方々と一緒に、東大当局に修繕の要請をしました。

地元の文京区議さん、小竹ひろ子都議が外周の視察をして、老朽化のひどい部分を写した写真を示すと、「危ないと思うところは、コンクリート片が落ちる前に落としているんです」という説明。
大学運営費の中の営繕費の中から捻出するために、ごくごく一部の改修がやっとという状況のようです。

「大学施設内には、もっと危ないところがたくさんあるんです」と担当者。
「日本共産党の国会議員団も視察に来て、老朽化・狭隘化問題を懇談していますよね」と私。
「平成元年でしたね。あの時からは進んでいるのですが、まだまだ追いつきません」と担当者。

地元の要求は見通しの良い新しい塀にしてもらうこと、しかし全面改修には数億円を要するとのこと。
大学予算もまともに計上してこなかった負の遺産の深刻さにため息が出てきます。
「私たちも政治を動かすようがんばりますから、大学からもどんどん意見を上げてください」
日本の学問文化の条件整備の貧困さ、かつて小泉首相が繰り返した「米百票の精神」が口先だけで終わっていることを実感しながら、キャンパスをあとにしました。