日本共産党 田村智子
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【13.11.06】特別支援学校 間仕切り1285教室、音楽室など特別教室の転用例1788教室 文科相 学校環境衛生基準が守られていないこと認める

文部科学省は5日の参院文教科学委員会で、全国の特別支援学校で4633教室が不足(2012年5月1日現在)しており、不足教室確保のために間仕切りによる対応例が1285教室、音楽室など特別教室の転用例が1788教室にのぼる実態を明らかにしました。日本共産党の田村智子議員への答弁。

 実態調査は、日本共産党の宮本岳志衆議院議員が3年前に国会で要求したのを契機に始まったもの。田村議員に下村博文文科相は「生徒数の大幅な増加に施設整備が追いついていかない状況だ」との認識を示しました。

 田村議員は、埼玉県内のある特別支援学校の間仕切り教室で他教室の音がはっきり聞こえた体験を語り、騒音を55デシベル以下とする学校環境衛生基準が守られているかと質問。下村文科相は指摘の状況では「適応していない」と認めました。

 田村議員が埼玉県内のある学校では創立時に比べ子ども1人当たりの面積が半分以下になったとの全国教職員組合の調査結果を示し、詰め込み解消計画を持つべきだと迫ると、下村氏は「実態を調査し検討したい」と答弁しました。

 田村議員は小中高校には1人当たり面積などの最低設置基準があるのに、特別支援学校に基準がないのは差別的取り扱いであり、設置基準を設けるべきだと強く求めました。
(2013年11月7日「しんぶん赤旗」より)

全国の特別支援学校の不足教室数等の調査結果と埼玉県立特別支援学校の面積と公立学校国庫負担法運用細目基準との比較:11月6日の参院文教科学委員会へ提出した資料