ニュース
【07.10.03】築地市場移転に反対
水産仲卸業者ら1500人がデモ
(記事は2007年10月4日付け「しんぶん赤旗」より)「職の安全・安心を守れ」「築地市場の移転は断固反対」――。石原都政が強引にすすめようとしている築地市場(中央区)の江東区豊洲への移転をやめさせようと、水産仲卸業者らでつくる「市場を考える会」は3日、同市場前から千代田区の日比谷公園までデモ行進し、市場関係者や消費者ら約千五百人が参加しました。
移転予定地の東京ガス工場跡地の土壌は、シアンやヒ素、六価クロムなど環境基準を大きく上回る有毒物質に汚染されており、移転反対の声が広がっています。そうした中、石原都知事は専門家会議を設置し、地下水や土壌の調査をせざるをえなくなっています。
デモ行進は、山崎治雄同会代表を先頭に、ゴム長靴履きにそろいの青いティシャツ姿の水産仲卸の人たちが、「毒物の上に市場を造るな」「食の安全は我々の使命」などと書かれたプラカードを突き上げ、通行人にアピールしました。
デモ行進後、会の代表は、環境、農林水産両省を訪ね、土壌汚染対策法の改正と市場移転予定地の詳細な調査を行うよう都と東京ガスに指導することを申し入れました。
デモ行進には、日本共産党の田村智子都副委員長、清水ひで子、小竹ひろ子両都議、民主党、社民党、国民新党の国会議員も参加。デモ行進に先立ち、築地市場前で行われた集会では、日本共産党の笠井亮衆院議員が紹介され、山崎代表が「食の安全・安心を守ってほしいというのが消費者の声だ。石原知事の口から豊洲移転計画は白紙撤回するといってほしい」とあいさつしました。