コラム
【13.12.05】これは与党による国会支配だ
午前4時前まで本会議、横暴勝手な法案採決
朝10時から委員長の職権で始まった文教科学委員会での法案審議。
(大学などでの研究開発に関わる法案。別記します)
質問にたったのは私一人。
そしてこの質問は、昨日から一睡もしないで準備したものです。
特定秘密保護法案を12月5日に強行採決するため、自民党が大暴走を続けた結果です。
なぜ徹夜の質問準備になったのか。
法案が文教委員会で質疑できる状態になったのは(委員会付託)4日夜8時40分。
夜10時29分、法案の扱いについて協議する理事懇談会。自民党から「明日、主旨説明、質疑、採決を」と提案。
この理事懇には、民主党、みんなの党の理事が協議に加わっていませんでした。
「全会派が落ち着いて審議ができるようにすべき。明日の委員会では質問準備、通告にも支障をきたす」――私の主張に反論できる理論はありません。
ただ、何が何でも法案を通してほしい、というだけ。
理事懇が終わった、夜11時から質問準備に集中できれば、徹夜になどなりません。
この時、実は、自民党の要求によって本会議が断続的に続いていたのです。
民主党が委員長ポストを配分されている、内閣委員会、経済産業委員会で「法案の採決を遅らせている」と難癖をつけて、なんと委員長解任の動議を出した。
解任して、自民党の議員がそのポストを奪う。
こんなとんでもないことを決めるために、本会議はなんと午前3時55分まで続いたのです。
法案を読み込んだり、論点を考えたりは、時間をみながらやっていたとはいえ、集中して質問を文章にすることができたのは、午前4時頃からにならざるをえませんでした。
午前4時40分、やっと質問の大筋が出来上がり、質問通告の紙をファックスで送付。
そのままいったん帰宅。シャワーをあび、自宅でさらに文書を書き込み、資料をチェック。
こうして質問の文書ができたのは午前7時過ぎでした。
「いつ帰ってきたの?」「なんで遅かったの?」「今日も遅いの?」
起床した娘と少し会話をかわし、夫がつくった朝食のスープを流し込む。
もう一度着替えて、国会に向かったのは朝8時過ぎ。
道々、ますます怒りがこみ上げてきました。
今日の委員会を主張した自民党は、なぜ質問に立とうともしないのか。
重要法案だから、早く採決をと主張したのだから、重要法案にふさわしく質問をすべきではないのか。
昨日の二人の委員長への解任決議案の理由説明、賛成討論、これさえ自民党は同じ文書を使いまわすという、議会を侮辱するに等しい手法をとりました。
こんなやり方が許されるはずがない。
完全徹夜は20代の頃以来かもしれません。
それでも、全身をアドレナリンが駆け巡り、それに怒りが重なって、少しも眠くならないのです。
文教委員会で怒りがほとばしるような質問を終えて、午後は秘密保護法案を審議する特別委員会へ。
「強行採決」に腹の底から怒りの声をあげる一日となりました。