日本共産党 田村智子
コラム

【13.04.10】新年度スタートで考えたこと

制服の買い替え、入学式のことetc.

八重桜、サツキ、桃の花、我が家の姫リンゴも、いっせいに咲き乱れるなかでの入学式。
桜は葉桜でも、こんなにたくさんの花が同じ時期に咲いている。
新入生のみなさんの思い出になるとよいですね。

我が家は、息子は高校3年生、娘は中学2年生に無事進級。
今年は卒業も入学もない年度の切り替わりで、「いつの間にか」新年度が始まっていました。

春休みももう終わるころ、「まずい!制服を買い替えるんだったよね」
娘はこの1年ですくすくと成長し(縦に?横に?)、制服のブレザーは窮屈に、スカートは校則に照らすと短めになっていて、先生から「買い替えるか、丈を出すかしておいてください」と言われていました。

買い替えが必要になるとは思っていませんでした。
4月になってから制服を扱う店に行くと「ちょうど、新入生の制服直しが終わって時間があるので、直しもすぐできますよ」とのこと。
ブレザーとスカートあわせて3万2000円。これは思わぬ出費でした。

支払いをしてふと思いました。制服の買い替えは、就学援助の対象?
経済的に困難な世帯に支給される就学援助。
自治体によって支給額が異なりますが、私が居住する葛飾区の支給対象・費用の一覧をみると、中学入学時の学用品購入の支援は2万6300円。しかも8月支給。
インターネット検索では、千葉市は制服購入の支援は5000円とあります。

買い替えへの支援はなくて、月々の学用品購入への支援金の中から工面するということか。
「義務教育は無償」ではないと、改めて思い知らされます。

私服で登校すれば、いったん帰宅させて校則にあった服装して再登校すること、これが中学のルールとして説明されています。
制服を着なければ教育を受けられないのならば、制服の費用も含めて「無償」でなければおかしい。少なくとも、経済的に支援が必要な世帯に実費で支援するのは当然では?

娘はといえば、買い替えるとスカートの丈が長くなるのがとても不満。
膝がみえるかどうかは大した問題ではないと、私も思います。
今年も制服・校則で娘は不満をためて、先生との小さなバトルを繰り広げるかもしれません。

学校は「自律」を学ぶ場であってほしい。
その実践として、中学校の校則を生徒会の話し合いで見直すこともある、という学校運営をしたらどうだろうかと、まじめに考えています。
子どもたちが話し合い、教員や保護者も真剣に子どもの意見に向き合い意見を述べる。
理想論かもしれませんが、自ら関わってつくったルールは、自らの意志で運用するものになると思うのですが。

就学援助、校則、入学式のなかみ、私も学校教育の課題にもっと取り組みたい。
校則の見直しなんてPTA総会で発言したら、先生や役員のみなさんは困るのだろうな…ということも考えてしまいます。
新学期、保護者も悩み多い季節です。