日本共産党 田村智子
コラム

【13.01.07】750人こえる障害者のみなさんが国会に

政権が変わっても「基本合意」は生きている

新年最初に私が参加した院内集会、全国から集まった障害者のみなさんの熱気にみちていました。
1月7日は「障害者自立支援法は憲法違反である」と障害者自らが原告となった裁判で、原告と政府が「基本合意」を調印し和解した記念日です。

この和解は、金銭解決ではありませんでした。
障害者の人権を著しくふみにじった自立支援法を廃止し、あらたな障害者施策を構築することを約束するという、歴史的な和解となったのです。

集会では、あらためて「基本合意」の意義と意味を確認。
政権が代わったもとでも「基本合意」にそった障害者施策の推進をいよいよ全力で求めていこうという決意がみなぎっていました。

集会の途中で紹介がありました。
「今日は3つの会場をインターネットで結んでの集会です」
議員への要請行動の参加者をふくめると、750人を超える参加とのこと。
寒さの厳しいなか、様々な障害をもつ方がこんなにも大勢集まったことに胸が震えました。

集会後、私の部屋にも20人近くのみなさんが要請にみえました。
岡山、兵庫、京都、愛知など遠方からの参加者が何人も。
要請は障害者施策にとどまりませんでした。
とくに介護保険への怒りはすさまじい。

現行制度では、65歳になると、訪問介護などが介護保険に切り替えを余儀なくされます。(優先順位が、①介護保険、②障害者施策と、法律で定めているからです。)
なかには、介護保険で利用できる訪問介護の時間を最初から差し引かれてしまうケースまであるとのこと。
介護保険を利用していなくても時間を差し引かれ、訪問回数も時間も大幅に削られてしまったという方までおられるといいます。

ヘルパーの労働条件のあまりの劣悪さも、次々と告発がありました。
もっと希望のもてる職業、魅力ある職場にならないと、どんどんやめていってしまう。
利用者にとっても、次々にヘルパーさんが変わることは負担になる。

「胃ろう」の処置をしている方も、京都から参加されていました。
昨年来、医療費削減政策の焦点として、「胃ろう」をつくることの是非がとりざたされています。
「口から食べ物をとることができない人への医療行為が、胃ろう。まるで胃ろう=終末期医療であるかのように議論されることは、私達には耐えがたい」
「田村議員には胃ろうのことを学んでもらって、国会でとりあげてほしい」

現場からの告発ほど威力のあるものはありません。
みなさんから学ぶことばかりです。
短時間の面談で、宿題をたくさんもらいました。本格的な仕事始めです。