日本共産党 田村智子
コラム

【12.06.12】「さよなら原発」署名740万人を突破

議員会館での報告集会に参加しました

 
内橋克人さん、澤地久枝さん、落合恵子さん、鎌田慧さん、
正面に座るみなさんの上には堂々とした看板が掲げられています。
「さよなら原発1000万人署名報告集会 7,481,356筆」

私たち日本共産党も「原発ゼロの日本を」という署名を集めています。
様々な団体・個人が署名運動を展開しています。
「原発をなくす」と署名で意思表示をした人は、すでに1000万人を超えているのではないでしょうか。

大江健三郎さんや上記のみなさん、著名な9人がよびかけたこの署名運動。
原発のない日本への国民的な運動・連帯をつくる力になっていることは明らかです。
議員会館で開かれた集会には、国会議員も党派の違い、立場や政策の違いをこえてつどいました。

残念ながら大江健三郎さんは出席できず、直接お話を伺えなかったのですが、4人の呼びかけ人の話はすごかった!
自然と背筋がのびる、まっさらな気持ちで、視線もまっすぐ向けて、聞き入りました。

内橋克人さん、気骨の論者です。朝のNHK第1放送(ラジオ)、朝6時40分頃から始まる「ビジネス展望」を担当するお1人。
歯に衣着せずに「構造改革」路線を批判し、目先の利益最優先の経済活動に警鐘をならし、中小企業の力と可能性を高く評価する――「道理」という筋がしっかり通ったお話に、いつも聞きいっています。
一時期(自民・公明政権の最終盤の頃でした)、番組から姿を消していたのですが(おろされたとしか思えませんでした)、見事復活。
その日は、「内橋さんが帰ってきた」と、このコーナーで書きましたっけ。

大飯原発再稼働の問題で、野田首相の発言を的確かつ冷静に批判し、最後に、アメリカで今も続く「99%」運動のなかで語られる言葉を述べられました。

「1本1本の花は摘み取られても、花を咲かせる春は、誰も止めることはできない」

内橋さん自身、意見表明の場をマスコミから奪われた経験がある(と私は思っています)。
それだけにこの言葉を内橋さんが紹介したことの重さが心に響きます。

この集会には、共産党、民主党、社民党、無所属の議員が参加。
管直人議員も参加していて、前首相と同じ側の席に着くことになるとは…と、時代のすさまじい変化、政治の激動を思わずにいられませんでした。
「関西電力の労組から、もう支持しないと言われたが、原発再稼働は認めるわけにはいかない」という、関西出身の民主党議員の発言もありました。

消費税でも原発再稼働でも、野田首相の暴走ぶりが際立ってきます。
党内での議論もない、閣議での議論もない、もちろん国会での議論もない。
それで「私の責任で大飯原発を再稼働する」と、使命感に燃えて発言する。これはもう民主主義ではありません。

参加した議員のみなさんが、個人としてだけでなく、政党として、原発からの脱却の路線をつくっていく、そういう変化にまでしなければなりません。
落合恵子さんは、「これは生き方に関わること」と、私達議員をしっかりと見つめて話されました。
日本を変革しようという、日本共産党が掲げる政策は、自分の生き方そのものだ――つい最近、そんなことを考えたばかり。
そういう時代に私達は生きているのです。