コラム
【11.12.08】派遣労働法は参議院に送られず
今国会の成立は不可能に
続報です。
9時50分の厚生労働委員会理事会では、派遣労働法の「改正」法案については議題にならず、しかし予定されている審議の後、「委員会を休憩の扱いにしてほしい」と民主からの提案。
可能性があれば、派遣労働法「改正」法案の質疑、採決までやってほしいということです。
「たとえ派遣労働法が委員会に付託されたとしても、質疑ができる状態にはないことを確認してほしい」と私。
結論は「とにかく休憩」という扱いで、法案をめぐって変化があればまず理事会を再開、ということに。
ここまでくれば、当然質疑は無理。
しかし何があるかはわからない、「一寸先は闇」が会期末の国会です。
11時半過ぎ、私の質問が終わって(B型肝炎被害者の救済法案、また後ほど報告します)、情報が伝わってきました。
「衆議院本会議で派遣法改正法案は採決しない。参議院に送付することはなくなったので、委員会は休憩ではなく、議事終了後、散会」
やっと、とりあえずの決着がつきました。
昨日、深夜までもしも質疑が強行されたらと、質問の柱は相談していました。
担当秘書さんは、家にも帰らず、泊り込んで万が一の事態に備えていました。
なんと長い一日だったか!
審議が不正常になる事態は、法案の賛否に関わらず、許すわけにはいきません。
国会がなんのためにあるのか、議員の活動は何か、その根本が問われる事態だからです。
国民の代弁者として、やるべき調査や検討をおこなって質問に立つ、採決に参加する、これは絶対にゆずってはならない議員のモラルなのですから。