コラム
【10.12.02】明日の審議・採決に猛抗議! 厚労委理事懇で
障害者自立支援法など[改正」法案
午後2時から始まった理事懇談会。
「自民党から審議に応じるとのことなので」と民主党。
「問責決議が可決されたもとでは内閣提出法案の審議は応じられない。しかし議員立法については質疑に参加させてほしい」と自民党。
民主・自民から提案されたのは、障害者自立支援法などを改正する法案の審議です。
「絶対に納得できません」と私。
この理事懇では、「独立行政法人 雇用・能力開発機構廃止法案」の審議を決めていたはず。
確認事項を反故にして、一度も扱いを協議していない自立支援法を持ち出すのは、委員会の運営の在り方として認められない。
社民党の福島みずほ議員も猛反発。
「機構廃止法案は、質問通告も終わっている。その頭越しに、全く違う法案を持ち出すというのは認められない」
公明党、みんなの党からは、抗議の声は起こりませんでした。
他の政府提出法案は継続でよい、自民党からの提案。
他党はどうかと聞かれました。
「他の法案の継続を決めて、障害者の法案だけ審議を決めるというやり方はおかしい」
再度抗議しました。
しかし、「法案を一つも通していないのはいかがか」「障害者自立支援法の法案は、通常国会に提出され成立するところまでいっていた法案」など、自民、公明、民主からの意見。
「質問があります。こんな会期最終日に審議することを決めて、それで十分な審議がどう保障されるのですか」−−声がとがります。
私が発した質問への答えは、誰からも帰ってきませんでした。
「理事懇談会は筆頭理事で了承した内容で決するので」と委員長。
怒りで胸がむかむかするほどでした。
「質疑を希望する会派は」と問われ、「質疑は希望するが、こんなやり方は認められないし、採決は絶対にやるべきではない」と再度主張。
共産党、社民党だけが質疑希望となりました。
「前回の国会では、質疑時間は15分。これを参考にすれば、それぞれ10分でどうか」と民主党。この提案に一瞬言葉を失いました。たった10分! 質疑時間はあわせても20分、それでよいというのか!
結論は15分の質問時間になりました。
開会は9時10分。質問は共産、社民の順です。
質疑後、討論(共産・反対、みんなの党・賛成、社民・反対)、そして採決…。
本会議に緊急上程し、明日中に成立しようというのです。
理事懇を終えて、そのまま議員会館の外へ。
抗議の声をあげている障害者のみなさんに、明日の委員会について報告。
悔しさに声がふるえそうでした。
「こんなやり方で通していいのか、ぜひ一人ひとりの国会議員に問いかけていきましょう。
そして、本当に、みなさんの手でつくりあげたといえる、法律をめざして、さらに運動を広げましょう!」