コラム
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【10.09.08】厚生労働大臣に申し入れ
厚生年金・社会保険病院の存続へ対応を
厚生労働省のなかに、大臣室、副大臣室があります。この一角、日比谷公園を見下ろす副大臣室へ。
長浜博行副大臣を高橋千鶴子衆院議員といっしょに、訪ねました。
党国会議員団として、厚生年金・社会保険病院の存続の法案(独立行政法人地域医療昨日推進機構法案)をすみやかに提出することを求める申し入れです。
高橋議員は、福島県の社会保険二本松病院を視察。
私も9月2日に神奈川県の社会保険川崎病院を視察したばかりです。
病院存続への不安から、医師、看護師を増やそうとしても、なかなか人が集まらないという苦悩に直面している、このままの事態を続けるわけにはいかないのです。
社会保険川崎病院の視察でみたのは、使われていない病院の一角でした。
病棟の6・7階が閉鎖状態。これはショッキングな光景でした。
人工透析の部屋、医師が配置できれば、一日30人の透析を行える。機械だけが静かに並んでいました。
病室もやや広めにつくられていて、人工呼吸器をつけた患者も入院可能です。
介護が必要な方の入浴室、ナースステーション・・・どこも無人の施設。
老朽化しているわけではありません。離職者や大学病院からの医師派遣が止まったために、必要とされながら、無人状態になってしまったのです。
視察に参加した地域住民の方は「鳥肌がたった」。
目の前の病院がこんな事態になっていることに相当なショックをうけたとのこと。
社会保険川崎病院は、川崎市とも連携して、閉鎖されている病棟を療養病床として活用したいと計画しています。
高齢者の救急患者の受け入れ拒否が相次いでいる、全国の政令市のなかでも救急受け入れ態勢が遅れている川崎市で、高齢者の入院ベッドを増やそうという計画です。
これも民間病院では経営的な理由で、まず計画すること自体が困難でしょう。
公的な医療機関である社会保険病院だからこそふみだせるものといえます。
果たすべき役割、求められている役割は本当に大きい。
政治がそれを妨害するようなことがあってはならない。
長浜副大臣も、「病院存続は超党派の要求」「このままでよいということはない」と応じてくれました。
存続のための法案の提出、緊急に、不安の解消や医師・看護師体制の充実への対応を。
地域のみなさん、病院関係者のみなさんとともに、さらに求めていきたいと思います。