日本共産党 田村智子
コラム

【10.05.01】青空の代々木公園に3万2000人

労働者の祭典 メーデー!

 
家族そろって参加できる土曜日のメーデー。
中学の剣道部の稽古がある息子を残し、夫と娘と私が青空のもと代々木公園へ。

一番早く出かけたのは私。メーデー参加のみなさんを原宿駅近くで出迎えます。
「おはようございます!」
ハンドマイクから声をかけると、笑顔で手を振り返す人の列。

ちょっとはずかしそうに手を振って通り過ぎたのは娘。
(帰宅してから、「おっかあが特別の人に見えたよ」とのこと。みなさんから激励の握手をたくさん受けていたのがちょっと嬉しいような照れくさいような気持ちだったみたいです。)

 
1時間ほど沿道で手をふり、今度は舞台の裏側へ。
私も登壇させていただくことになったのです。
会場の「代々木B地区」は大きなシートでおおわれて、歩ける場所はごくわずか。
すでに飲み物とおつまみを広げている人たちも。
労働者の祭典ですから、楽しく元気に集わなければ!

松平晃さんのファンファーレで幕を開けた中央集会。
演奏されたのは沖縄民謡「てぃんぐさぬ」と「沖縄を返せ」
先週の沖縄の集会に連帯が力強く広がる幕開けです。

ニューヨークの国連本部で行われるNPT核軍縮国際会議へ、日本から1200人をこえる代表団が派遣されています。
そのニューヨークから、電話での連帯の報告がリアルタイムで会場に流れました。
日本共産党からは志位和夫委員長が参加しています。
メーデーの中央集会では、市田忠義書記局長があいさつにたちました。

天気が良すぎて、まぶしくて目が痛くなりそうな天気。
2週間後に開かれる青年大集会の実行委員会、都立病院の労働組合、タクシーの労働組合、東京土建、次々と決意表明が行われていきます。
都立病院に今年就職した、新人看護師のみなさんが白衣で舞台に。都立病院の統廃合のなかで、過密労働はいっそう深刻になっています。どうか、働き続けてほしい。働き続けられる労働条件をかちとっていこうと、舞台の最前列に並んだ背中を祈るように見つめました。

「がんばろう」の歌声をスクラムくんで全員合唱。
青空のもとの合唱は格別です。

 
デモ行進は、先頭を少しだけ歩きました。
出発地点までのみちのりには、東京土建の各支部のみなさんの力作デコレーションが楽しい!
アニメ「ワンピース」の海賊船を模したもの、ガンダムの上半身、本物の鉢植えをたくさん並べて「ピースフラワー」、ニューヨークと連帯した「自由の女神」…。
「力作ですね」「がんばりましょう」
声をかけ手を振りながら、スタート地点へ。

原宿から表参道への大通りをデモ行進。
若い人たちでごった返す中ですから、注目のされ方も半端ではありませんん。
沿道の人たちにも手を振りながら、ゆっくり歩いていきます。

私は、表参道の手前で隊列を離れて、今度は、デモ行進のみなさんを出迎えるために党本部へ。
短時間で昼食をすませて、一時過ぎ、党本部ビルの玄関前で、デモ隊を迎えました。
都議団、区議団のみなさんと交代でマイクを握りながら、デモ隊とのエール交換。
小さな子どもの姿も見えます。さすがに疲れた表情。「もう少しだよ、がんばって!」

個性的なデコレーション、プラカード。
出版関係の労働者のみなさんは、「本は本屋さんで」「読書をしよう」という呼びかけも。
出版不況の深刻さ。労働者は、自分の生活だけでなく、産業の発展を願っているのです。
賃上げ、労働条件の改善が全産業で行うことが、景気の底上げにつながるんだ!

最後のデモ隊列を見送ったのが午後3時過ぎ。
お昼ごはんは代々木公園で食べてきたのかしら?と、ちょっと心配になってきます。
がんばって歩いて、ご苦労様とビールを飲んだら、本当においしいでしょうね。

午後4時、帰宅。
一日日に当たっているとさすがに疲れました。
「疲れたよ」という娘。夫の職場のみなさんと昼食会にも参加して、おいしいものには満足したようです。
土曜日のメーデー、みなさんはいかがでしたか?