日本共産党 田村智子
コラム

【10.04.11】桜吹雪の日曜日

演説会場3ヶ所を小池さんとともに

 
お花見日和の週末となりました。
桜の舞い散るなか、朝は足立区千住の公園で、地域の党後援会のおまつりへ。
ミニSLに親子連れがのり、豚汁、おしるこ、焼餅、焼きそば…、バザーに産地直送野菜も。
地域の方々が、毎年楽しみにしているおまつりです。

桜の開花から、土日でこんなに穏やかな天気になったのはこの週だけ
暑からず寒からずで、桜の木の下でくつろぐみなさんの笑顔もおだやかです。
あいさつしてまわり、お店をまわって買い物をして、懐かしい顔ぶれに楽しいひと時を過ごしました。

 
お昼をはさんで、今度は三多摩へ。演説会2ヶ所、街頭宣伝1ヶ所と大忙しの一日です。
武蔵野市の演説会。1200席の大ホールが満席となり、立ち見の方の姿も。

弁士の一人目は、前農業委員会会長の加園忠男さん。
控え室で名刺をお渡しすると、「前の名刺しかないんですよ。農家は名刺はいらないですからね」と、農業委員会会長の肩書きの名刺に、手書きで「前」と記して渡してくださいました。

加園さんは、ビニールハウスで小松菜やほうれん草を栽培する農家です。
演説で、日本共産党への信頼をつよめたきっかけも話してくださいました。

9・11テロの直後、東京の米軍横田基地はテロを警戒して、夜も昼間と同じように煌々とライトで照らされ続けたそうです。
この基地には隣接して広い農地があります。ここで秋野菜としてほうれん草を栽培していたのが加園さん。

「秋の植物は日照時間に敏感。夜も強烈なライトに照らされ続け、ほうれん草の葉がほとんど育たずに茎が伸び、花が咲いてしまって売り物にならなかった」

農業委員会でこのことを話しても、自民党の市議は「どうしようもない」と言う。
共産党の市議が、「それは問題だ」と防衛省にかけあい、補償金を支払わせた。
この出来事が、日本共産党への見方変えることになったというのです。
参議院選挙で、二桁の議席を獲得してほしい、と力強い激励をいただきました。

自民党とのつきあいが長い方々が、自分の要求を語り、要求とかみあう日本共産党を堂々と応援してくださる。時代の変化を今日も実感できました。
加園さんの日に焼けた、肉厚の手のひらをしっかりと握って、感謝の思いを伝えました。

 
次の小平市の演説会まで時間があいています。
そこで、3日前に国立駅前での街頭宣伝が企画されました。
急な計画なので、人を集められなくても、通行人の多い夕方、通行人の足を止める気構えで国立駅に向かいました。

ところが、駅前は宣伝開始の30分以上前から、宣伝隊の姿が。
本当に急なお知らせにも関わらず、地域のみなさんが集まってくださったのです。
駅前の桜並木は、はらはらと花びらを散らせ、人通りも多く、絶好の宣伝スポットに。

小一時間の街頭宣伝、小池あきらさんの演説の途中から風が吹き始め、目の前は文字通りの桜吹雪!
思わず「わあ、きれい!」と声にだしてしまいました。

夕暮れ迫る中、国立のみなさんと握手をかわし、小平市へ移動。
日曜日の夜にもかかわらず、ここも会場いっぱいに集まっていただきました。
小林正則市長も応援にかけつけて、新党ばやりの状況に「理念なき新党でいいのか」と鋭く問題提起。
日本共産党が最も歴史の長い政党、それは理念を曲げずにつらぬいてきたからと、力強い応援の弁をいただきました。

無事に3会場での演説をおえて、帰路の雨も気にならず、充実した気持ちで帰宅しました。
帰りが遅い日が続いていますが、家に帰ると、一人分のおかずがお皿にもられ、娘がいそいそと給仕をしてくれます。
仕事で遅くなるお父さんは、こんな気持ちなのかなと、一人だけど寂しくない食事をおいしくいただいて、桜の季節の日曜日が終わりました。