日本共産党 田村智子
コラム

【10.04.06】満開の桜と青空のもとで

南房総市で街頭宣伝

 
今日から子ども2人は新学期。
朝から「しまった!制服をクリーニングに出さなかったじゃないか!」と落ち込む私。
「いいよ、いいよ。そんなに汚れていないから」と、気にする気配もない息子。
暖かくなるから冬の上着はいらないよ、と娘に声をかけ、ばたばたの朝の始まりです。

小学校の入学式、満開の桜と青空で本当によかった!
明日の中学校の入学式もどうか雨はふりませんように。

穏やかな気候のうえ、今日の行動場所は千葉県の中でも温暖な南房総市。南東部です。
合併前の千倉町は、大学時代、毎年春休みに合唱サークルの合宿で訪ねた場所でもあります。

南房総市議選に挑戦する安田みゆきさん、30歳。
悩みに悩んで立候補を決意したのは1ヶ月前。それから今日まで「洗濯機で回されているみたいな日々」だったとか。

千倉で生まれ育ち、自分と同世代の若者たちが働く場がないために、大好きな町を去っていく。なんとかしたい…。
演説では、その思いが誠実に伝わります。
町でたまたま演説を聞いた人から「あなたの話に感動しました」と、選挙戦のわずかな期間で声が寄せられているそうです。

安田みゆきさんの誠実な演説に、私の話にも力が入ります。
「若者が住み続け、働き続けられる南房総にしたい、その思いでの立候補です。利権もしがらみもない、あるのはこの町をよくしたいという決意です」

合併後の4年間で国保税は大幅値上げ。一方で、国保の基金は3億円を大きく超えて積み立てられている。なんのための積み立てか。国保税が払えない悲鳴があがっているときに、基金を活用しないでどうするのか。

長く続いた自民党の政治が、社会保障の予算を抑えに抑えこみ、国保税も値上げにつぐ値上げ。
こんな政治はもう我慢がならないと、昨年夏には政権交代の1票が広がったはず。
ところが民主党政権は、社会保障建て直しの決断もできず、後期高齢者医療制度の廃止の公約を投げ出し、国民の期待を何重にも裏切っている。
日本共産党と力をあわせる以外に、新しい政治への道を拓くことはできない。

この思いよ届け〜!と、話すごとに力が入ってしまいました。

農業、漁業の町でもある南房総。
この産業の復興は、町の元気を取り戻すために絶対に欠かせません。
農業組合などで広がる党への期待も語り、農産物の買いたたきを許さない政治に、農家のまともな収入を支える政治にと、田んぼにむかって話しました。

農耕機を押してしろかきをする姿が何人も。
白髪の年配の方ばかりです。若者が誇りをもって農業を生業とできるようにしなければ、とりかえしのつかないことになる。
緑ゆたかな風景のなかで、事態の深刻さを思わずにいられません。

私の演説の最中も、走り回って握手をしている安田みゆきさん。
そのフットワークの軽さ、やさしい笑顔、誠実な人柄は、ますます共感を広げることでしょう。
そして議会に送り出せば、すぐに、活躍することができるでしょう。