日本共産党 田村智子
コラム

【09.10.22】山梨県での最初の一歩

山なみの町に心が落ち着きます

 
新宿からスーパーあずさで甲府市へ。
秋晴れのすばらしい空に、山なみが映えて深呼吸をしたくなります。
山梨県での最初の活動です。

甲府駅からまっすぐ伸びるけやき並木の広い道。
県庁、市役所、裁判所、日本銀行の支店まであります。
党県委員会の建物は、共同ビルで、街の一角が同じ建物になっていました。
「外見は歴史的建造物ですね」と思わず言うと、地元の方が笑いながら「改修が大変ですよ」とのこと。

長野県小諸市出身と自己紹介すると、「隣の県ですね」とみなさんにこやかに応じてくださいます。
「はい、小海線で3時間半いけば、小諸です」と私。
高校時代の小海線での汽車通学(ディーゼルなので、私たちは当たり前に、「汽車」と言っていました)を思い出しました。

県委員会、地区委員会のほか、いくつかの団体もまわってあいさつしました。
民青同盟の事務所では、かつて私が担当した高校生集会の冊子が残っていて、懐かしく手にとったり、山梨で結成された青年の労働組合の話を聞いたり。
元気な若者たちの姿に励まされました。

いろいろにお話を聞く中で、甲府市が「宝飾研磨」の産業が盛んだということも知りました。
水晶加工、宝石加工が歴史的にも産業として栄えてきたのです。
「不況とアジアへの工場移転で、工場閉鎖もあいついだ」とのこと。
葛飾区や足立区で、銀メッキなどのアクセサリー加工をみてきたことを思い出します。

地域の産業をどうしていくのか――本当に大きな課題です。
自治体行政ではあきらめの気運さえあるなかで、私たちが「建設的野党」として、壁をいくつものりこえながら前へ進まなければなりません。
大変な仕事です、そしてやりがいある仕事です。

甲府市で地元産業を知るためにも町をゆっくりまわらなければと思いつつ、
夜には墨田区で学習会の講師をひきうけていたため、駅前につけてもらった車をおりて、わき目もふらずにホームへ一直線。
発車1分前の特急に間に合いました。

山間の町や村にまでぜひ足をのばしたい、北富士の自衛隊演習場などの視察もぜひ。
訪れた先々で、やりたいこと、やらなければならないことが、白紙のノートに書き込まれていくようです。

山梨からのトンボ帰りで・・・

 
夜7時からの墨田地区での学習会。
一時間半にわたる私の話を熱心に聴いていただきました。

政治の変化から何を確信にするのか、
日本共産党は新しい時代をどう切り拓くのか、
「建設的野党」としての役割をお互いに深くとらえる機会になったのではと思います。