コラム
【09.04.11】「トップバッター」は緊張します
板橋区の党演説会にて
商店街のどまんなかに線路が走る東武線大山駅。
昼下がりの商店街を早足で歩いて、会場の板橋区立文化会館に向かいました。
大ホールでの演説会は本当に久しぶりです。
控え室で、笠井亮衆院議員、とくとめ道信さん(総選挙の予定候補)と一緒に話をしていても、なんだか落ち着きません。
「なに、緊張しているの?」と、事務所メンバー。
「屋内での演説会は久しぶりなので…」
舞台そでに移動して、あと数分。口がかわくのはやっぱり緊張している証拠です。
司会が開会をつげて、トップバッターが私。
「みなさん、こんにちは。田村智子です」
持ち時間は8分で、総選挙の予定候補者、古舘和憲都議も話をされるので、私は街頭相談での経験をまじえて、「使い捨て雇用」にしぼって話をしました。
つい先日、「ネットカフェ難民」から抜け出したHさんから「不動産契約完了」の報告がきたばかり。
日本共産党とであった彼が、今、入党を決意して、住まいを失った友人たちの相談にのっていることを話すと、大きな拍手がおこりました。
心をこめて話しましたが、みなさんの気持ちにこたえる、気持ちを一つに、ということでは力不足を感じました。
トップバッターの難しさも実感しました。
いつもは区議さんや、小選挙区予定候補者の方が先に話してくれます。
会場の雰囲気が「演説会」になってから登場していたんだなと、気がつきました。
これも貴重な体験です。
古舘都議の語りかけるような演説も勉強になります。
ところで古舘都議のタスキをみて、「かずのり、は平和憲法の「和」「憲」なんですね」とつぶやいたら、「それが名前の由来なんですよ」と地元の方に教えていただきました。
日本国憲法と同じ年に誕生したことも。
戦争をしない憲法がどれほどの希望と、感動を広げたか、胸にしみました。
笠井亮衆院議員が、北朝鮮の問題で「核開発をどうしたらとめることができるか」真剣に追求する日本共産党の立場を話されたときも、憲法への思いが深まります。
国会で「制裁決議」に「反対」の立場をとったのも、無法をやめさせるために、今どんな努力が必要なのかを真面目に探求した結果です。
怒りにまかせてこぶしをふりあげることは簡単です。
こぶしをふりあげ、門戸をとざすのか、一歩も二歩も踏み込んで道理をつらぬいた協議を求めるのか。
もっと国民のなかでも話し合って、日本がどんな外交をする国になっていくのか考えあいたい、そんな気持ちもふくらみました。
帰りの電車。笠井さんから「参議院選挙も、もう来年だものね」と声をかけられました。
それからしばし、国政課題で、一緒にどんな要求にこたえていくか、話がはずみました。
私も心にはタスキをかけて、がんばるぞ!