日本共産党 田村智子
コラム

【08.12.15】なぜか「故障」が相次いで

娘の口の中まで・・・

週末の夜、台所のどこからか「ピー」と電子音が響きました。
冷蔵庫? 電子レンジ? ガス漏れの警報機?
聴きなれない音に首をかしげながら、あっちを見たり、こっちを見たり。

探し始めて数分後、食器洗い機のランプ点滅に気がつきました。
取り扱い説明書によれば「水漏れの恐れがあります。すぐに元栓を閉めてください」
え〜! 食器洗い機の下をのぞきこみましたが、水漏れのあとは見当たりません。

今年は、排水パイプのつまりが2回、洗濯機の故障、電話の子機の故障と相次いでいます。
引っ越して6年、手入れの悪さが現れる頃なのでしょうか。

月曜日を待って業者に連絡すると、数時間後、食器洗い機のメーカーの関連会社から電話がきました。
「部品の交換が必要なら、出張費と合わせて2万1000円必要です」
「普通に使ってたんですけど。どうして故障するんですか?」
額の多さに思わず反撃。
製造年をみると2003年製。高い買い物をして5年で壊れるの?

食器洗い機は、家事の軽減のためにどうしてもほしかったものです。
当時は、水をあまり使わないから環境によい、という宣伝を鵜呑みにしました。

しかし、使い始めてわかりました。
洗っている時間が長い、乾燥に電力を使っている、環境負荷は手洗いより大きいはず。
便利だけれど、時間があるときは手洗いにしようかなと思っていた矢先の故障です。
さて、修理に来てもらったときにどうするか。

夕方、今度は電話の子機の修理に来てもらいました。
回路をつなぐ薄い紙のようなものをはめなおすと、すぐ通話可能に。
こちらは無料。なんだかやたらありがたく感じてしまいます。

そのさなか、娘がそばに現れて「壊れちゃった」と口をあけてみせました。
2ヶ月ほど前から、上あごの成長を促すための器具が入っているのですが、これが外れかかっていました。
そのままでは危ないので、全部はずしてしまいました。
ここまで「故障」が相次ぐとは。

この器具は歯列矯正の前段階。夜だけ、仮面の枠のようなものをつけ、上あごを輪ゴムで前にひっぱるためについています。
夜の歯磨きが終わると「仮面つけた?」と聞くのが日課になりました。

嫌がるかな、と少し心配したのですが、娘は飄々と「仮面」をつけていました。
器具がはずれて、久しぶりに口の中がすっきりして喜ぶかな、と思ったらこれも逆。
「すぐに病院に連絡して」と何度も私をせかすのです。
こんなとき、娘の強さを実感します。ちょっと目頭が熱くなりそうです。

年末、仕事もあわただしい中で、色々な修理の時間が必要になってしまいました。
「世直し」「政治の変革」という大修理が控えているので、
家族や家のことは修理を終えて、すっきりと新年を迎えたいのですが、どうなることでしょう。