コラム
【08.11.06】とうとう宣伝カーで歌った?!
「憲法改悪許すな」の新宿駅宣伝にて
東京の労働組合や市民団体のみなさんと一緒の宣伝は、いつも楽しみにしています。
職場や町の状態がどうなっているのかを知ることができたり、
みなさんが日頃接している方々が、政治や世の中の動きにどんな意見・思いをもっているのかを垣間見たり。
最後の弁士にしていただいたので、みなさんのお話をじっくり聞くこともできました。
不況の波が、リストラの不安を広げていること、
女性のみなさんが、妊婦さんの救急医療たらいまわしを我がこととして怒っていること、
「田母神発言」への怒り等々。
私たちの宣伝が始まって間もなく、右翼の街宣車がすぐそばに止まったので、
「日本は侵略戦争などしていない」という「田母神発言」を真っ向からとりあげた話が始まったときは、一瞬、そちらを伺ってしまいました。
途中で妨害されるようなことがあったら…という不安があったのです。
右翼の中にも色々あるようで、反撃(デマ宣伝がほとんどでしたが)が始まったのは、私たちの宣伝が終わってからでした。
みなさんの話を聞きながら、「やってみようか、いや、やっぱりやめようか…」と逡巡していたことがあります。
それは、この場でちょっとだけ「歌う」こと。
アメリカの大統領選挙、結果がでるまでは「2大政党で大した違いもない勢力同士だからな」という気持ちが半分。
イラク戦争を批判する立場のオバマ氏が勝利したら面白いな、と思う気持ちが半分。
「赤旗」も冷静に報道していたように思います。
しかし、結果の報道は胸を高鳴らせるものでした。
オバマさんが、というのではなくて、市民の熱が伝わってきたからです。
「歴史を変えたのは私たちだ!」という歓声が席巻した。
差別の対象だった有色人種からの初めての大統領――これはやっぱり歴史的事件、大挙です。
私が生まれた頃、黒人差別は公然と行なわれていたのです。
その差別の渦中にいた人にとっては、「自分が生きているうちに、黒人大統領が誕生するとは」という、想像を絶するような感動、驚嘆があることでしょう。
歴史は人民がつくる、人間の理想は一つ一つ現実にしていくことができる!
ジョン・レノンの「Power to the Peaple」が頭のなかで響いてくるのです。
意を決して、話のなかに本の一節だけ「パワー トゥ ザ ピープル」と歌ってしまった!
隣で司会をしていた新日本婦人の会のNさんが、思わず噴出してました。
マイクの感度がいいので、話すより気持ちいい!
私たちの国も憲法を生かすことで、新しい政治は実現できる。
政治を変えよう、自分が生きたい世の中をつくろう、
そういう元気な訴えを音楽をまじえたり、文学によせて宣伝できたら楽しいだろうな。
誰か、私と一緒にそんな宣伝をやりませんか?