日本共産党 田村智子
コラム

【08.06.19】思わぬ拍手に鳥肌が立ちました

夕方の街頭宣伝にて

新宿駅西口、夕立がやってきそうな気配のなか、日本共産党女性後援会の街頭宣伝に参加しました。

喫煙場所があるため、立ち止まっている人は、若い人を含めてとても多いポイント。
話を聞くつもりがなくても、耳に入ってしまうでしょう。
話す側にとってはなかなかやりがいがあります。

若者もマイクをにぎり、使い捨て雇用の告発をしました。
働く現場で人間扱いされず、自分自身も己を大切にできない苦しみ。
居場所がない、生きづらい、そんな思いは一人だけのものではない、と、目の前の若者たちに語りかけるように話す姿は、感動的でした。

私は、後期高齢者医療制度はじめ、あまりにひどい暮らし破壊に渾身の怒りをこめて話しました。
とにかく話しているうちに、どんどん怒りがわきおこって、
気がつけば持ち時間になっていました。

消費税増税しか、もう道はない、明言した福田首相。
消費税をあげたら、保険料が下がるのか、後期高齢者医療制度をやめるのか、年金の額が増えるのか。
違います、全部の負担を限界まで重くして、挙句の果ての消費税増税。

財源は他にあることを、多くの国民が見抜いています。
道路特定財源、5兆円の軍事費、そしてアメリカ軍への予算。
なんでアメリカ軍の基地のボーリング場、ゴルフ場、パン工場、レストラン、バーなどなど、私たちの税金でまかなうのか。
なんでグアムにつくる基地にまで、日本国民の税金を使うのか。

これまでも何度も街頭で話してきたことではありますが、
暮らしの追い詰められ方がこれまでの比ではないだけに、立ち止まる人、こちらを見上げる人が次々に、私の目にもとまりました。

日本共産党と力を合わせて、政治を動かそう、変えよう、とよびかけて話を終えると、
驚いたことに、初老の男性(団塊の世代でしょうか)が3人ほど、ほとんど同時に拍手をしてくれました。

この宣伝行動、聴衆を集めていません。
拍手をした方も、通りがかって立ち止まってくれたように見えました。
さらに声援にこたえて手をふると、歩きながら若い男性(会社員のスタイル)が手をふりながら去っていきました。

こんな経験はこれまでありませんでした。
聞いてくれた、半分のりの良さで学生風の人たちが声援を送ってくれた、ということはありましたが、
真剣に立ち止まって聞いて、「そうだ!」といわんばかりに拍手をしてくれるとは。
鳥肌が立ちました。気持ちの高揚でも鳥肌って立つんですね。

宣伝カーをおりて、その男性の一人に声をかけることができました。
「この前の選挙では違う人にいれちゃったんだよね。でも、今度は入れますよ」

この変化が何を意味しているのか。
この変化を大きな力にするのに、何が求められているのか。
時代の転換点、さあ、どうする! これまでの延長でない活動をするときだ!
山手線に乗ってからも、しばらく、気持ちの高ぶりはおさまりませんでした。