日本共産党 田村智子
コラム

【08.01.11】新テロ特措法案の成立

悔しさとあらたな展望と

国会史上に残る「汚点」となるでしょう。
参議院での否決した法案を、衆議院での「再議決」して強行する。
しかも、直近の民意は参議院に反映しているもとでの暴挙です。

「3分の2の圧倒的多数で可決されました」
インターネットで監視していた衆議院本会議、議場に響く声に背筋が冷たくなります。
05年の衆院選挙の結果の恐ろしさをあらためて噛み締める瞬間です。

今朝8時からの労働者後援会の宣伝。
私も8時半から参加して、マイクをにぎりました。
笠井亮衆院議員は、この国会の動きのため、私の前に話してすぐに国会へ。
緊迫感漂う宣伝となりました。

昨日まで、衆院本会議がいつ開会となるかわからない、場合によっては議員は禁足(国会から離れてはだめ、という状況)になるのでは、という情報がとびかっていました。
その場合、議員の夕方以降の日程をどうするか、場合によっては私が代打で、などなど検討していたのです。

ところが、あっさり通常の時間帯に本会議開会。
えっ、民主党はどうしたの?
衆院再議決を要望した時点で、不信任決議案とか、問責決議とか、提出しないの?

こんなチャンスの国会情勢で、なぜ攻めきらないのか、二大政党の有り様がどんどん白日にさらされていくようです。

「再議決」が話題の焦点ですが、同時に感慨深く思うのは、参議院で自衛隊派兵の法案を否決したという事実。
初めての自衛隊派兵を決めたPKO法案、青年時代に宣伝、デモ、集会など繰り返して、廃案を求めたことを思い出します。あの時以来できなかったことを成し遂げた!
願わくば、その参議院にわたしも議員として存在していたかった・・・。

私が議席を得るときには、そういう廃案に追い込めるだけの世論を、力を国民のなかにつくっている時でしょう。
闘いはこれからです。