日本共産党 田村智子
コラム

いない いない ばあ

「いないいないばあ」がいっぱい

 

一人目の子どもが4ヶ月のとき、職場の先輩お母さんYさんに「いないいないばあの絵本は、子どもといっしょに遊べていいわよ」とおしえてもらい、さっそく本屋さんで買ったのが、いもとようこさんの「いないいないばあ」。メルヘン!そのもののかわいい絵と、バリエーションにとんだ「いないいないばあ」に思わず笑顔がこぼれます。

数日後、「犬の耳が広がって『ばあ!』のところなんか、ちょっとびっくりして、いいですよね」と、Yさんに話すと、「あら、犬はでてきたかしら?」----。
それからしばらくたってわかったのは、Yさんは松谷みよ子さんの「いないいないばあ」の絵本を紹介していたのだということ。
紹介されれば気になって、とうとう松谷みよ子さんの「いないいないばあ」も買ってしまいました。

お母さんになったばかりのとき、なんだか恥ずかしくて、「いないいない ばあ!」もどんな顔をしたらいいんだろう、なんてちょっと構えてしまったものです。
絵本にでてくる顔をまねしているうちに、恥ずかしさはどこへやら。とんでもない顔をしていました。
(いまでは、絵本なんかなくとも、子どもといっしょに百面相しています。ちょっと人様にはみせられないな・・・)

「いないばあ」の絵本は、そのほかにも何種類かあるようです。
最近自治体にひろがっている、ブックスタート(3・4ヶ月乳児検診のときなどに、自治体が子どもに本をプレゼントして、絵本とふれあう機会をつくるとりくみ)でも、松谷みよ子さんの「いないいないばあ」がよく登場しています。

松谷みよ子さんの本は、私が小学生の時、集中して読んだことがありました。赤ちゃんの本シリーズは母親になって出会いましたが、どれもあったかい絵と語りかけるような文章がとてもすてきです。

いもとようこさんの赤ちゃんシリーズは、子ども自身が本にさわって遊ぶのに最適です。コーティングした厚い紙(ボール紙を何重にもした作りでしょうか)で、子どもがなめようが、よだれがつこうが、ぬらした布でふき取れば元通り。
「さわっちゃだめ」と子どもからとりあげるのでなく、いっしょに遊んで楽しむのも赤ちゃん絵本の魅力ですよね。