日本共産党 田村智子
コラム

【07.10.04】娘、初めての抜歯

娘、初めての抜歯

娘は、生まれつきの顎裂の治療を続けていますが、今日はそのための抜歯をしました。
歯を抜くために、大学病院まで行くことに納得のいかない娘は、
「いつもの歯医者さんじゃ、だめなの?」と不満顔。

「ドキドキしてる」と、私の手のひらを自分の胸に。
予約の時間を過ぎてもなかなか名前を呼ばれないと「もう、帰ろう」

診察室では、すでに目が涙目に。
歯茎への麻酔注射は、大人でもいやなもの。泣くだろうな…。
「それでは、お母さんは外で待っていてください」
「大丈夫だよね。目をつぶって大きな口を開けていたら、すぐ終わるよ」

すぐそばの待合室で、いつ泣き声が響くだろうかと耳をそばだてていると、
「もう、痛いのは終わりだよ」という医師の大きな声。
診察に呼ばれて、娘の目をのぞきこみましたが、涙のあとはないようです。

初めての歯医者さんの時と比べて、その成長ぶりに驚きました。
抜いた歯は、虫歯でもなく、根っこはしっかり残っているので、小さなおたまじゃくしのような形。ペンダントにでもしたくなるような形と色です。

帰宅すると、兄が口の中をのぞきこみました。
「泣かなかったよ」「注射した?」「すごく痛かった」「抜くときは?」…
できればやらずにすませたい初めて体験ですが、それでも、こういう一歩一歩も、子どもの成長の糧になっていくのでしょう。