コラム
【07.06.05】築地市場はこの地で再生を
築地市場はこの地で再生を
朝9時、築地の場外市場へ。
魚、野菜はもちろん、和食器、身の丈ほどもあろうかという包丁、何種類もの鰹節等々、小さな店がひしめく町は歩いているだけでも楽しい!
平日の早い時間にもかかわらず、他県から来たというお客さんも大勢いました。
場内市場の移転予定地、豊洲の土壌汚染が問題になっていますが、市場移転したらこの築地の大商店街・場外市場がどうなるか、あらためて問題の大きさを感じました。
「築地」と聞くだけで、新鮮な魚、おいしい食べ物、食文化を連想します。
町の人たち、業者のみなさんがつくりあげた文化です。
なぜこの歴史を、町の息吹を大切にしないのでしょう。
午後、一日の仕事が終わった場内市場で、仲卸業者の労働組合のみなさんと懇談。
突然の豊洲移転の決定が、当事者の意見を無視したものであることがよくわかりました。
「もう移転は決まってしまった」というあきらめを払拭する努力。
地道に業者を訪問してのアンケート、問題点を知らせるニュースの配布など、ねばりづよい活動には築地への思いがあふれています。
あきらめない、私のモットーとも重なります。
組合の事務所を出て、階段の上からトラックを見下ろすと、まぐろのカマが山積みに。
夜明け前から熱気に満ちていたことでしょう。
この築地が、当事者の声を尊重した町の再生のモデルとなることだってできるはず。
土壌汚染への追及とともに、築地を守れ!の思いで私もがんばります。