日本共産党 田村智子
コラム

【07.05.01】雨でも元気にメーデー

雨でも元気にメーデー

 
蒸し暑さから雨、肌寒い風。
メーデーで青空が見えなかったのは、私にとってははじめてのことでした。
中央メーデーの舞台にあげていただいて、傘やカッパ姿の会場を申し訳ないような思いでみていました。
4万2000人の発表。みなさん、雨のなか本当にご苦労様でした。

デモ行進も少し歩いて、すぐに党中央委員会の前へ。
降ったりやんだりの雨のなか、デモ行進のみなさんに連帯のあいさつを約時間半。

損害保険会社の組合のみなさん、ほとんどが20代、30代ではないでしょうか。
リストラ合理化の波が襲っているとのこと。
職場の厳しさのなか、組合の団結がつよまっているのかなと思いをはせながら手をふりました。

建築関係の組合、東京土建のみなさんは地域ごとに趣向をこらしたデコレーションで注目を集めていました。
戦車の模型に、安倍首相そっくりのマスクをかぶった男性がのりこんで手をふる姿には、携帯カメラをむける通行人も。

1886年、8時間労働を求めてアメリカでデモが行われ、これが世界にひろがってメーデーとなったと聞きます。
120年がたった今日、日本で8時間労働で帰宅できる人はどれだけいるのだろうと考えてしまいます。

残業をしないからと、就職して間もない青年が「試用期間終了」を理由に首切りにあう。
店舗の改装を理由に、パート労働者をいっせいに解雇。
職場の半数が非正規雇用。
これが社会の進歩といえるのでしょうか。

生きるために働く、よりよく生きるために働く。
よりよい社会をつくるために働き、そしてたたかう。
今一度、働くことの原点をみつめることが求められているように思えます。