コラム
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【07.04.24】全国学力テストの問題をみて
全国学力テストの問題をみて
6年生の息子が受けた全国学力テスト。全都いっせい学力テストは問題用紙がもどってきませんでしたが、これは問題の冊子(4冊!)を持ち帰ってきました。
問題の文章が長い、これは疲れただろうなと思います。
考えさせる問題であることは認めます。
しかし、一人ひとりの答えを吟味したり、クラスで考えあったり話し合ったりするのでしょうか。
それがなければ、テストが子どもにとって意味をもつのか、大いに疑問です。
1時間目から4時間目までのテスト。
子どもたちはどう感じたのか、しっかり耳を傾けるべきです。
驚いたのは、「児童質問用紙」という1冊。
生活習慣に関わる質問だけで63問!
全部で99問にも及ぶ質問にこたえるのです。
途中でいやになりそうな、根掘り葉掘りの質問、これは子どもに失礼ではないでしょうか。
大人に対して、100問のアンケートをとるでしょうか。
私なら怒ります。こんな質問にどうして答えなければならないのかと。
しかも、やったばかりの算数のテストの問題の一部をとりだして、どう考えたかを問う質問もあるのです。
子どもたちは、よく辛抱強く答えたものです。
学力テストに関わるニュースを見ていた息子がいいました。
「どうせまた、学力が低いとか言われるだけだから、テストなんていやだ」
この間のニュースや、首相や大臣の発言が、子どもたちの自信を傷つけているのだと気づかされました。
「体力も低下、学力も低下、そんなことばかり言われるからいやになる」
この息子の言葉をしっかりうけとめなければと思います。
いま必要なのは、社会全体が子どもを励ますこと、子どもを信じること、大人がしてきたことを真摯に謙虚に見直すことではないでしょうか。