日本共産党 田村智子
コラム

【07.02.02】バリアフリーと白ガス管

バリアフリーと白ガス管

とてもあわただしい一日でした。
国会に2往復して、バリアフリー問題とガス管の安全問題について政府の説明を受けました。

バリアフリー、地方議員の皆さんと一緒に、都内の駅視察や鉄道会社との交渉を何度となくとりくんできました。
駅にエレベーターやエスカレーターがついても、駅前の道やエレベーターの先に段差がある、そういう駅がいくつもあります。

交通バリアフリー法が改正され、駅施設だけでなく地域的なバリアフリーが問われることになります。
地域住民の意見もより反映しやすくなることが、国土交通省の説明でわかりました。

街づくりとして考えると、バリアフリーはもっと利用者本位に進めることができるでしょう。
巨大ビルをたてる街づくりを急ぐのか、それともバリアフリーを急ぐのか。
予算の使い方を変えれば、「優しい」街づくりができるのではないでしょうか。

午後は、緒方靖夫さんが繰り返し国会でもとりあげてきたガス管の安全について。
経済産業省が管轄です。
阪神淡路大地震で、地下のガス管も大きな損傷を受けました。
そのなかでも破損しなかったのはポリエチレン製のガス管。

老朽化したガス管を地震に強いポリエチレン製に変える作業が2020年完成を目標にとりくまれています。
しかし、到達度はあまりに低い。

北海道北見市のガス漏れ事故。ガス管がなぜ破損したのか、原因はまだわかりませんが、これも古い型ガス管であったことは事実です。

説明を聞きながら、近くあるといわれる関東地域の大地震で、一体どうなるのかと不安になってきました。
学校のガス管はどうか、機密性の高いマンションではどうか。
爆発事故に結びつくだけに、これも緊急に対策が求められているはずです。

国民の安全を守るためならば、努力して回避できる戦争は外交努力で安全を確保して、避けることのできない自然災害にこそ対策の予算をかけるべきではないのか。

予算の使い方を切り替えれば、どれだけのことができるでしょう。
政党の違い、立場の違いを超えて進めるべき課題です。
命や安全最優先で政治のあり方を問い直しましょう。