コラム
【06.11.11】「信濃の国」を合唱
「信濃の国」を合唱
小諸出身者で東京とその周辺に在住するみなさんが、「東京小諸会」という集まりを続けておられます。
叔母から「都合がついたら来て頂戴」と声をかけていただき、初参加となりました。
ネームプレートには「小諸市荒町 田村智子」。
懇親会の席では、同じ荒町や隣の与良町の方に声をかけてみました。
「大正生まれ」という大先輩。
店の名前をいうと、「ああ、そうですか」と笑顔でうなづいてくださいます。
私が生まれた頃には、もう小諸市を出られた方がほとんどのようです。
それでも親しく、懐かしく話ができるような気持ちになりました。
同郷という絆の不思議を実感しました。
「信濃の国」の歌。長野県の地形、名所、産物、出身有名人を歌いこんだ県歌。
小学校でも、中学校でも歌い続けてきました。
音楽で習うのも、行事の時に歌うのも「君が代」ではなく「信濃の国」でした。
新幹線の駅が隣の市にでき、小海線と信越本線の中継地という役割をなくした小諸市。
駅前商店街の衰退は胸が痛むばかりです。
地方市が切り捨てられることなく、生き生きとあってほしい――東京に住む地方出身者だれもが思うことではないでしょうか。