コラム
【06.09.17】「僕たちの戦争」を見ました
「僕たちの戦争」を見ました
昼間、葛飾区内での街頭宣伝と「女性のつどい」に参加。
「ポスターのイメージより(?)元気いっぱいの人だとわかって、私たちの要求をたくせると思いました」などなど、嬉しい激励がいっぱいでした。
この時期、街頭宣伝と地域のお祭りが重なりませんように、と思います。
地元の党事務所の町も、この日がお祭り。
向かいの中華料理屋さんが、神輿の休憩所で、お皿に山盛りの春巻きを並べていました。
季節のなかで夏が一番好きな私。
「もう秋か」と少々物悲しい気持ちになった頃にお祭りがあるのが嬉しくてたまりません。
帰宅すると、一人暮らしの2日目。昨日から父子はおじいちゃんの家に。
いつもは見られない夜のテレビを今日は見るぞ!と、「僕たちの戦争」を見ました。
昭和19年の飛行訓練兵の青年と、現代の青年がタイムスリップで入れ替わるというドラマ。
実は原作をつい最近読んだばかりです。萩原浩さん、軍隊生活の理不尽なしごきをよく調べて書いています。
当時の青年たちが、例えば甲子園に向けて野球の練習に励むと同じような意識で、特攻の訓練(死ぬための訓練)に向かう様、「お国のため」という誇りに満たされている心中を見事に描いていました。
ドラマになかった場面で印象に残ったのは、学徒兵と本当は現代青年の主人公の会話。
愛する人のために敵機に必ず命中して見せるという学徒兵に、その敵兵にも家族や恋人がいるのだと、軽く当たり前のように話す。
周囲の目を気にして「口を慎め」と怒鳴りつけた後、学徒兵は小声で「そんなことを考えたこともなかった」とささやく。
戦時中の若者と、戦争をしない現代の若者の視野・視点の決定的な違いを感じさせる場面です。
「お国のためなんかじゃない、愛する人を守るためなんだ」、という理屈さえ、「そのためには誰かから愛する人を奪ってもいいのか」という問いかけの前には力を失う――この場面はカットしてほしくなかった…。
「正しい戦争なんかない」というメッセージ、堂々と伝えるドラマに希望がみえてきます。