日本共産党 田村智子
コラム

【06.05.27】品川の「教育改革」で、子どもたちは、学校は?

党品川地区委員会党品川区議団の共催でひらかれ、子どもの豊かな育ちを考えるシンポジウム。
上からの「教育改革」が何をもたらしているのか、考えさせられました。

小中一貫教育だといって、カリキュラムを上から細かく指示したことが、何をもたらしたか。
ドリル、テストに子どもたちが追い立てられ、子どもも先生もつかれきっているという声も。
小学校3年生の子どもが、2年生までは漢字にとても興味を持って、辞書をひいては新しい漢字をノートに書き楽しんで学んでいたそうでう。
それが、ドリルの宿題、2日に1度の漢字テストで、辞書はしまいこまれてしまったといいます。
「大好きだった漢字が、嫌いになってくのではと、残念で仕方がない」とお母さん。

教育基本法では、教育は子どもを目の前にしている先生や学校が責任をもって行う、とされています。
子どもから離れたところで、上から「改革」を強引に押し付ける、これがどれだけ教育をゆがめているでしょう。

子ども一人ひとりを全員、成長発達させるのだ、と先生も親たちも、子どもをとりまくすべての人が決意すること。
それこそ、いま一番求められているのではないでしょうか。