日本共産党 田村智子
コラム

【06.05.18】演説会の感想、すべて読みました。

夕方、中野駅前での街頭宣伝が終わったところで、事務所から届いた感想文を手渡されました。
「もっと広い会場を」というご意見をたくさんいただいて、あらためて申し訳なく思っています。
たくさんの激励に私が励まされ、また、意見・注文も正面から受け止めようと思います。

この演説会でどんな話をするか、迷いやためらいを持ちながら準備しました。
とくに、小さな障害をもって生まれた自分の娘のことを話すのかどうか、なかなか決断がつきませんでした。
生後3ヶ月での手術をした後は、日常生活に支障はないほどの小さな障害です。
あと何度かの手術をすれば、障害があったこともわからなくなるでしょう。

娘が成長していったとき、このことをどう受け止めるのか。
「隠すことではない」と受け止めてほしいけれど、親である私と当事者である娘とでは、事実の重みはあまりに違うでしょう。
演説会の前日、練習する私のそばで聞いていた娘。内容のほとんどはわからなかったと思いますが、「泣いているの?」と聞かれました。
私も娘をだっこしながら、「話していい?」と声をかけました。

感想文のなかに、娘と同じ手術を受けてきた、という方から寄せられたものがありました。
かつて、充分な治療が受けられず子どもや親たちがどれほど苦しんでいたか、国会で日本共産党がどんな活動をしたか、初めて知ったとのこと。

なんのために、どうやってつくられた社会保障制度なのか、それがどのように崩されているのか、事実を知った一人として、事実を伝えていく役割が私にはあるのだと思いました。
感想の一枚一枚に、励まされ勇気づけられています。