日本共産党 田村智子
コラム

【06.05.08】「命がかかった生活相談がふえています」

構造改革の政治が何をもたらしかを、くらしの現場から知るために、何人かの地方議員の方に生活相談の様子をお聞きしています。
今日うかがった板橋区、重い相談が増えているという、かなざき文子区議を訪ねました。

4期目というかなざきさん、区議になったばかりの頃は、「近所の騒音をなんとかして」「川にいるカモの環境が悪くてかわいそう」「信号機をつけてほしい」等々、生活環境に関わる相談が多かったように思える、とのこと。
ところが、この数年、「重い相談が増えている」といいます。

国民健康保険料を滞納、給料差し押さえの通知が区から届いた数日後に自殺。
重い心臓病の女性が、「お金がなくて病院に行かれない」。
商売がうまくいかなくなり、借金もかさみ、夫が妻に暴力をふるったことから家庭崩壊。

なかでも医療と介護の負担の重さは、「貯金を使い果たして生活保護を受ける」という選択しかないのかと思えるほどだそうです。
くらしの安心のための社会保障が、相次ぐ「改悪」で、くらしを破壊する制度になってしまったのです。
「制度の維持のためには負担はやむをえない」という自民党・公明党に、「誰のための制度なのか、と問いたい」とかなざき区議。

さらに75歳以上のお年寄りから国民健康保険料を徴収したらどうなるのか、審議中の医療法案への怒りもさらに増してきました。