コラム
【06.04.25】中野区医師会会長さんたちと懇談
植木こうじ都議が、医療政策について懇談を申し込んだところ、快く応じてくださいました。
突然の雷雨があがった午後、中野へとむかいました。
「医療の問題では日本共産党の政策がうちに一番近い」と明言される正副会長さん。
この間の診療報酬引き下げで、内科医院では収入は3〜4割は減収になっただろうとのこと。「人件費しか削るところはありませんから」と苦しい経営実態を話してくださいました。
国会で審議中の「医療改革」法案。お年寄りの医療費抑制をねらい、入院中の介護と治療が必要な方を在宅医療への誘導するため、大幅な病院ベッド数の削減をかかげています。
いま、在宅患者50人以上を診ているというN医師が、在宅医療の難しさを指摘。
家族にも余裕がないもとでは、お年寄りへの虐待につながりかねない場合もある——介護の大変さから心中事件まで起きているだけに、この指摘に背筋が冷たくなります。
驚いたのは、経済財政諮問会議への厳しい批判です。
「現場の意見はまったく聞かずに、財界の言い分で政策が決められる。財界の我田引水そのもの」
アメリカのように財産や収入で受けられる医療がまったく異なる、こんな日本にするわけにはいかないという強い思いも共有できました。
「でも、日本共産党は与党になれないからな」という声も。
政策での一致をどう支持へと広げていくかも考えさせられる懇談でした。