コラム
【06.01.29】被爆者の苦しみは世代をこえて・・・
東京在住の被爆者のみなさんの会、東友会(東京都原爆被害者団体協議会)の新春のつどいに参加。
長崎で被爆した米田チヨノさんが、被爆体験を証言してくださいました。
自分の苦しみだけではない被爆者の苦しみ、懊悩・・・。
東京に引っ越してきて、近所にあいさつがわりにれんこんを届けてまわった。翌日、ゴミ捨て場に配ったはずのれんこんがすべて捨ててあるのがわかった。
後日、近所の子どもが「原爆がうつるから、食べてはだめだよ」とチヨノさんの子どもに伝えたというのです。
子どもの結婚、妊娠、孫の妊娠・・・放射能の影響をいつまでも心配し胸を痛める姿。
東友会の会員さんも、平均年齢が70歳を超えているそうです。
被爆体験をメモしてと思い、ペンをとりだしましたが、証言する姿から目を離すことができませんでした。
私は子どもたちに原爆をどう伝えるのか、受け継ぐの世代の責任もまた重いのです。