日本共産党 田村智子
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【11.10.27】児童施設の除染早く/基準見直し求める

 日本共産党の田村智子議員は27日の参院厚生労働委員会で、保育所など児童福祉施設の放射性物質の除染が進まない実態を示し、子どもが安心して生活できるよう対策を求めました。

 田村氏は、福島県の関係者からの聞き取りをもとに、保育所の園庭は除染で線量が下がっても、のぼり棒や鉄棒などの遊具の除染は効果がなく使用禁止になっていることを示し、「遊具の取り換えの要望が強い。一日も早く外遊びができるように国が補助して買い替えるべきだ」と迫りました。

 厚労省の藤田一枝政務官は「事業再開に必要な設備の復旧(費用)は第3次補正予算案に盛り込んだ」と買い替えを助成すると述べました。

 田村氏はまた、環境省が除染の基準を年間1ミリシーベルト未満(毎時0・23マイクロシーベルト)に設定しようとしているにもかかわらず、厚労省は保育所の基準を毎時1マイクロシーベルト未満としていることをあげ、「現場からあまりにかけ離れている。見直すべきだ」と求めました。小宮山洋子厚労相は「おっしゃる通り」と見直す考えを示しました。

(2011年10月30日(日)「しんぶん赤旗」より)