日本共産党 田村智子
コラム

【08.10.22】朝食のスープの材料は

温暖化対策を家庭サイズから日本サイズに

 
朝食のとき、我が家で活躍するのはミキサーです。
野菜をゆでてミキサーへ、あとは鶏ガラスープの素で味付けするだけ。
簡単で、野菜がたくさん食べられて、体もあたたまる――お得です。

今朝のスープと材料の残りを撮影しました。
さて、なんでしょう?

ブロッコリーの芯です。
「これで生ゴミが減らせるでしょう? エコだよエコ」と私。

サラダに房の部分を食べたあと、芯はごみにしていたのですが、ある日、夫が作った味噌汁に見慣れない食材が…。
味も噛み応えもよくて、「使えるじゃない」と開眼しました。
その後はシチューに入れたり、ゆでてサラダにまぜたり。
でも、芯は分量が多くてなかなか使い切れませんでした。

そこで試してみたのがスープ。
ジャガイモ半分と芯の部分半分をゆでてミキサーへ。

「これ何?」と、不審げな娘。
変な味のスープになることもあるので、子どもたちは初めてのスープには懐疑的なんです。
その娘がおかわりをしたので、我が家の定番スープの仲間入りとなりました。

ミキサーの活躍はこれにとどまりません。
昨晩は「りんごをむく」と娘が挑戦。ただいま家庭科に「憧れ」ているのです。
皮も芯ももったいないのですが、「厚めにむいちゃってもいいよ」と私。
種だけとって皮も芯もジュースにして飲んでしまうので、実が厚めについていたほうが美味。
(これを梨でやってみて失敗しました。苦い薬のようでした)

生ゴミ減らす工夫は、これまでも色々やってみました。
土に混ぜる、ぬかを利用した発酵(臭いがひどくて大変でした)、天日で干す(虫が大変)等々。
時間や敷地にゆとりがなければ、続けるのはなかなか難しい。
食べられるものは全部食べてしまえ、これが一番楽でした。

少し焼却ゴミを減らして、少し温暖化防止に貢献している、のかな?
そんな朝食を食べながら新聞を読むと、「赤旗」の主張に温暖化対策の記事。

日本政府が二酸化炭素の「排出量取引」試行を決定とのこと。
ところが企業に対して削減量の目標も課さない、自主目標の排出量を上回ってもペナルティもない。
地球温暖化への危機感がかけらもない!

 
笠井亮衆院議員が、今年春、EU諸国を視察して本を書きました。
先日、これを3時間かけて一気読みしていたので、日本の取り組みの真剣さの欠如、遅れ、財界いいなりの異常さが、鮮明にみえてきます。

家庭の努力は小さな小さな努力です。
それでも小さな積み重ねをしていこうという人は増えているでしょう。
企業の排出量に規制をかけなければ、その努力を台無しにして、温暖化促進をしてしまう。

スープのやさしい味を感じつつ、胸のなかには苦い思いが広がる朝食でした。