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国会議員秘書歴8年・そこで学んだこと
アスベスト対策を求めた質問主意書
■質問主意書とは
国会での質問は、所属する会派の議席数によって時間配分が行われます。これでは少数政党の発言の機会はかなり限定されてしまいますから、このルールがよいのかどうかも検討が必要です。
しかし、いまのルールでも、より多く質問を政府におこなう制度があります。文書による質問、質問主意書です。
質問主意書への答弁(答弁書)は、閣議決定して総理大臣の名前で出されますから、委員会での質問よりも「重い」意味を持つのでしょう。省庁の人が、「できることなら出さないで」という態度をとった場面を何度かみています。
質問主意書は、とりあげる問題も自由ですから、委員会の枠をこえた質問もできます。もっと活用したいと、秘書活動のなかで感じてきたことです。
■2003年3月 アスベスト問題で
私も質問主意書作成までの過程を何度か体験してきました。なかでも、調査などに時間をかけたのが、アスベスト問題でした。
造船会社の退職者から労災認定をめぐる相談を受けたことがきっかけでした。アスベストをめぐる政治の動き、健康被害の実態など調査するほどに、これは重大な問題だと実感しました。この調査が井上美代参議院議員(当時)の質問主意書として実ったのです。
私が関わった仕事として、この質問主意書と政府答弁書を掲載します。
2003年156回国会3月24日提出
石綿(アスベスト)ばく露による健康被害への対策に関する質問主意書 (pdf)
主意書に対する政府答弁書 (pdf)