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【12.09.07】「介護シンポジウム」に参加
「介護シンポジウム」(大田)にパネリストで参加
東京都の日本共産党大田区議団は7日、区内で介護保険制度についてのシンポジウムを開き、134人が参加しました。南雲晃彦・蒲田医師会会長や入野豊・介護支援専門員連絡会会長、楳田政代・ヘルパーステーションすずらん所長、日本共産党の田村智子参院議員が報告しました。今年度は介護保険法と介護報酬の改定がありました。改定で全額国庫負担だった介護職員処遇改善交付金を廃止。その分を介護報酬に上乗せしたため、利用料が上がりました。入野氏は「介護職員の離職率を抑えるという国が本来やるべきことを、介護利用者の負担でやることになった。非常に憤っている」と話しました。楳田氏は、訪問介護の生活援助サービスの時間短縮について、「介護の専門家が利用者の買い物や調理、掃除などを援助することで、利用者のできることが増え、健康が維持されるなど生きる意欲につながる。必要な支援に時間が十分とれない」と批判しました。
南雲氏は、改定のたびに医療・介護費用を抑制する悪循環が生まれていると指摘。「(国が)介護や医療にもっと(お金を)払っていい。抑えようというのは反対です。困っている人に十分支給して使ってもらえば、経済は活性化する」と注文しました。田村氏は党の医療・介護政策を紹介し、介護保険給付への国庫負担の引き上げなどで「尊厳ある生をまっとうするための制度にしていきたい」と話しました。(しんぶん赤旗9月9日付)