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2005年4月
4月30日(土)
自民・民主・共産・社民の国会議員が足立に集まりました。
障害者自立支援法についてのシンポジウムが区庁舎ホールで開かれ、各党議員が発言したのです。
昼頃、私も区庁舎に向かうと、車椅子や杖をつかって歩道橋をわたり会場へと向かう方々が何人もいました。
都内の方を対象としたシンポなので、恐らく朝早くから足立をめざして移動が始まったことでしょう。
重度の障害者は、事前に駅などに連絡を入れて、何時の電車の何両目に乗ると決めて、乗り降りの際に駅員に待機してもらうなどの手配が必要になることもあるそうです。
「自立支援」を本気ですれば、移動だけでも大変な人手を必要とするのです。
それなのに、これまでの「応能負担」(本人の所得に応じて費用を支払う)から、「応益負担」(利用した「サービス」の量に応じて費用を支払う)に変更されたらどうなるか。
集まった障害者、支援者の怒りは収まりません。
与党の自民党も「これでいいとは思っていない」と言わざるを得ないのです。
共産党から出席した小池晃議員、「廃案しかない」「税金の使い方が間違っている」との発言には、大きくうなづく姿が見られました。
「法案が審議入りしたら、もうどうしようもないのか」----悲痛な質問が会場からありました。命がかかっているのです。
予想以上に障害者への「支援費」にお金がかかった、だから制度を変えてしまう。これしか政府側の理由はありません。
「支援費」という制度をつくったことで、自立ための支援がどれだけ必要なのかがやっとわかったのです。言い換えれば、家族が担いきれないほどの労力を担ってきた、障害者が社会活動への参加をあきらめていた、それが数年前までの現実だったのです。
どんなに予算が多くなっても、それは人間が生きていくための必要経費なのです。それを投げ出すとは・・・。
詳しく知りたい方、このシンポの主催団体の一つ 日本障害者協議会(JD)http://www.normanet.ne.jp/~jadh/jdnews2004
も参考にして下さい。
4月29日(金)
西新井にビル群、周辺住民の生活はどうなるのか。
西新井栄町、再開発問題で大きくゆれている地域です。
再開発問題を考える会のみなさんといっしょに、家々を訪ねて、この問題で対話をすすめ、署名を集めました。
西新井駅西口周辺、いまは大きな空き地があって草花が生い茂っています。ここにマンションや巨大ショッピングモールをつくろうという計画が始まりました。
どんな再開発になるか、当初の住民説明会では、「病院を誘致する」「周辺住民の防災拠点となるよう公園などをつくる」など、拍手がわきおこる計画が披露されたと言います。
ところが、住宅街に隣接する地域に高層マンション、公園はマンションの向こう側、病院はなくビルの一角を診療所にする、地上30メートルの巨大ショッピングモールをつくり駐車場は1500台収容・・・。
これには住民も驚きと怒りの声を上げています。
今日、訪ねたお宅の1軒は、まだ建てて間もない立派な一軒家。「南側の日照を考えて家を買ったのに、マンションで朝日は完全にさえぎられる。不動産としての価値も下がってしまう。なぜ、公園を隣接させずにマンションを建てるのか」と、怒りの持っていくところがないという様子でした。
住民説明会でも発言したそうですが、工事の下請け会社が出てくるだけなので、なんの回答もないまま「伝えます」で終わってしまう、「これでは、私達の権利は問題にならない」
「もう反対しても無理」という声も聞こえる中での対話・署名。「でも、このまま黙ったら認めることになってしまう」と励ましながらの行動でした。
4月27日(水)
命・安全より儲けが最優先でいいのか!
朝から夕方まで、区内7箇所で街頭演説をしました。
冒頭は、脱線事故・踏切事故に関わる訴え。事故の真相究明はこれからでしょう。けれど、事故の背後になる鉄道会社の「儲け最優先」は明らかだと思います。
安全への対策は、直接的な「儲け」にはつながりません。だからといって後回しにすることは、鉄道の本来の役割からあってはならないこと、それがまかり通る風潮があるのでは?
訴えのなかでは、「これを後押ししてきた政治の責任を問う時では」とよびかけました。
「構造改革」----儲ければいい、たくさん儲けて競争に勝ち残れ、といわんばかりの政策でした。この路線をつきすすんで日本の社会のどこがよくなったのでしょう。
企業の社会的責任、日本共産党の綱領でも、日本変革のキーワードとなっています。
「厳しく指導します」という政府の言葉が、個々の事故だけのものでは、根本からの問題解決につながるためにも、「儲け本位」をやめさせなければなりません。
街頭演説では、20人以上が集まってくれた地域もありました。柏餅やケーキの差し入れも! みなさん、大きな激励ありがとうございました。
4月25日(月)
脱線事故、なぜこんなことに。
「また踏切事故か」、事故の一報にまずそう思いました。テレビの画面の映し出す信じられない光景。
マンションに車両がめりこむ、電車が正面衝突するなどということがなぜ起こるのか。
時間が経つごとに増える犠牲者。なんともいえない気持ちになります。
救助活動の様子を伝えるニュース。「たんかが足りず、車両の椅子をはずしてたんかがわりにしています」「近所の住民もみな救助にかけつけています」
オーバーラン、過密ダイヤ、定刻を遅れると厳しい罰則・・・安全の根本が疑われる実態が細切れの情報で伝わってきます。
自動車と比べても「安全」と思われていた鉄道、竹ノ塚の踏切事故に続いて、こんな大惨事が起きるとは。
失われた命の重さ、家族の苦しみ。儲けの追及や効率性の追及が大切なものを置き去りにはしてはいないのか、徹底的に調べぬかなければなりません。
4月23日(土)
障害者自立支援法「改正」、これは他人事ではありません。
今、国会では介護保険法「改正」法案が大問題になっています。足立区では、昨日、「改悪をゆるすな」と集会・パレードも行われました。
この介護法案の次に控えているのが、障害者自立支援法の改悪です。
この法案がどういう内容なのか、区議さんや障害者団体の関係者数人と話し合いました。
介護保険と同じで、いかに国のお金を減らすかが中心、障害者とその家族に負担を重く押し付けるものです。
障害者が利用するあらゆる制度に本人負担をおしつける。これでは、社会参加どころか、「ひきこもり」を生み出すだけではないのか、実態を知るほどに怒りがわきます。
同時に、医療制度の改悪が強引におしこまれていることもわかりました。
育成医療、更正医療を廃止して、本人負担を求める----実は、私にも関わることです。
育成医療は、心臓病や腎臓病の子ども、口唇裂など、非常に広範囲な子どもの傷病を対象としています。
私の娘も口唇裂で生まれ、生後4ヶ月で手術をし、これから10代後半まで2〜3回の手術が必要と言われています。これが育成医療対象で、相当部分が公費負担となるから、「手術にかかる医療費は心配いりません」と医者から説明をうけてきました。
上唇から鼻、上あごの生育不良により、ミルク(母乳)を飲ませるのも一苦労。自分にとっては文句なしにかわいくても、客観的にはとても「かわいい」とはいえない様相で生まれてきた娘。「なぜ?」「私が妊娠初期に体調が悪かったからなの?」と、自分を責めたりもしました。
事実は受け入れるしかないと、平然と育児にかかわりましたが、保育園で「お母さん、大変でしたね」と一言声をかけられたとたん、初めて涙が込み上げました。
「私は平気」と思っていても、それだけ気持ちがはりつめ、自覚さえできていなかったショックがあったのだと思います。
そんななかで、経済的にはいっさい心配することはない、歯科矯正まで公費負担だ、という制度は大きな激励でした。
これが崩されたらどうなるのでしょうか。
東京に住んでいたから、乳幼児医療費無料化制度もあって、定期的な通院も、手術時の入院も、ほとんど負担なくやってきました。しかし、手術も言語指導も、地方の病院ではまだ技術が不十分で、遠くから東京の病院に通院している方が何人もいました。「交通費も支給されればいいのに」という声さえあるのです。それが、逆に手術費、言語指導費用も自己負担、こんなことが許されるのでしょうか。
残念ながら、口唇裂の子どもをもつ親のつながりが私にはありません。恐らく、ほとんどの親が、この改悪を知らされていないのではないかと思います。なんとかしたい、なんとかしなければ。
4月19日(火)
演説会に1000人。会場がうまってホっとしました。
この数日、足立の共産党のとりくみは「演説会を成功させる」ことが第一でした。
7時開会で6時半にはまだ空席がめだち、「どうなることか」と舞台袖でドキドキしていました。
私は司会。弁士の紹介の度に空席がなくなっていくのがわかり、「もう少しでいっぱいだ」「よし立ち見が出た」と心のなかでつぶやいていました。
弁士のみなさんの話、どれも心に届くものでした。舞台袖で「真中で話すんですよね。どうしよう」と、うろうろしていた24歳の森信太郎君も、舞台にあがれば堂々としたものでした。
市田忠義党書記局長、関西の人だけあって、間の取り方や話が「上方落語」を思わせるものでした。憲法をめぐる話では、巨人の沢村投手は3度徴兵され、3度目に戦艦を撃沈され24歳で戦死したことなども話され、戦争の犠牲が具体的に胸に迫ってきました。この政治を変えるために、今、声をあげ行動しなければという思いが揺さぶられるように湧き上がってきます。
私もどうにか司会を無事に終えることができました。何より、会場あふれる参加者になったことが嬉しい!
そして、都議会のなかみも国政の動きも、話したくなる内容をたくさん吸収することができました。さあ、都議選にむけてがんばるぞ!
4月17日(日)
剣道の応援で思わぬ展開
土曜日、剣道の練習を終えた息子が「明日の試合、応援に行く。旗を作るんだ」と言い出しました。夜9時、「え? お弁当いるってこと?」と私。
同学年の友だち3人がチームをつくっての団体戦。自分は選手に選ばれなかったのに、応援に行くとは「えらい!」と、予定外のことでしたが、そんな息子を応援することにしました。
そして日曜の朝、息子の弁当を作り終えると、娘も行くと騒ぎ出しました。夫は仕事、それなら3人で出かけるかと、弁当箱をもう一つ取り出しました。
このところ1回戦敗退が続くわが剣友会。3時頃には帰宅できるだろうと予想しての外出です。
ところが、なんと決勝戦まで応援が続くことになってしまった(?)のです。
紙に「がんばれ!」「克己」(息子の剣友会の「キャッチフレーズ」)など書いた即席の「旗」をもって、息子も真剣に応援していました。
選手やそのお母さん達も、「旗のおかげだよ」と、息子を激励してくれました。
仲間という気持ちが急に大きくなる1日でした。
2位でトロフィを受け取る友達をみて「どうして選手に選ばれなかったのかな」とボソっとつぶやきながらも、仲間の奮闘を喜ぶ姿がとても嬉しかったです。
でも、家事の計画は大破綻! 掃除も買い物も明日以降です。
4月14日(木)
踏切問題で情報交流
竹の塚の踏切事故から、もうすぐ1ヶ月。町会あげて「早期に高架化を」と求める署名もとりくまれています。
私達も、東京都や足立区の動きについて情報を交換し、高架化の具体的な促進、当面の安全対策についての意見交流をしました。
「高架化が必要」というのは、誰もが主張し、行政も決断している様子。けれどそれが、駅周辺の再開発と結びつけてのものなのかどうか。まだ見えてきません。
安全対策も、駅にエレベーターをつくり、駅を横断橋代わりにするということはすすんでいるようですが、それだけでいいのかどうか。
住民の方からの意見も聞いていると、なんとか早くにという思いが先走ります。10年単位の工事期間が必要という声さえあります。なぜ、早くに実現できなかったのか・・・。
住民の声を聞いて、要望をふまえて、対策がとられるよう、私もがんばっていこうと思います。
4月10日(日)
新婦人まつりで9条バッヂを作りました(娘が)。
絵手紙、太極拳、親子リズム体操、お料理、筋力トレーニング・・・・新日本婦人の会は、「要求の数だけ」活動があるのが魅力です。
そんな様々な活動の発表・交流の場、足立支部の「新婦人まつり」に娘といっしょに出かけてみました。
娘が喜んだのは手作り「9条バッヂ」の体験コーナー。発案者のSさんの指南で、「9」の形の上に、小さなビーズをのせていきます。木工用ボンドが透明になることにも驚きながら、自分が作ったバッヂを嬉しそうに胸につけていました。
このバッヂ、「江北9条の会」が昨年末頃から作り始めたものですが、デザインが次第に洗練されてきて、お店に並べてもいいのでは?と思えるほど。
「家族でつけてね」と素材をわけてもらって、ニコニコの娘。
帰りにボンドを買って、さっそく家でも作り始めました。「これがおとっちゃん、これがたんたん(兄のこと)、おかっちゃんはこれでいい?」----ユニークなデザインのバッヂが出来上がりました。
「それなに?」「憲法9条守ろうのバッヂだよ」、こんな会話を楽しく広げられそうです。
4月8日(金)
桜満開のなか宣伝カーは走る
東綾瀬公園、見事な桜でした。宣伝カーから手をふりながら、「花見しているみたいだ」などと思ってしまいました。
ぽかぽか陽気に満開の桜、でも、演説の内容は「こんな政治はゆるせない」と、怒りをこめて。
渡辺やすのぶ都議も訴えに力が入ります。
東京都の予算のほんの一部(数%)の使い方を変えるだけで、くらしを支える様々な施策ができる、それに背を向け、湯水のように開発事業に予算をそそぎこむ今の都政。
「子ども医療費の無料化が必要」といいながら、予算組替え案も、条例提案もしない、自民・公明・民主党の議員たち。
都議会は、区議会より遠く、国会のように見えてこない。都民の目が届かないからなのか、平然とひどい質問や答弁も行われていることを、私も最近になって実感しているところです。
30人学級のことで予算委員会の傍聴をした時も、石原都知事は「小中学校はつめこみ教育でいい。私も歴代天皇の名前を覚えさせられたが、そういう教育が役に立つのだ」というのですから、驚くやらあきれるやら。
こんなよい日よりの宣伝、気持ちよく元気に行動終了。でも、花粉症の私は、夜になってその影響が・・・。今しばらくの辛抱です。
4月7日(木)
「お年よりの福祉は大切」と高校生も署名
午後4時、西新井駅東口、のぼり旗が次々にたち、署名板をもった人の列がつくられていきます。集まった人、約80人。駅前は「何事か」という雰囲気になっていきました。
「足立生活と健康を守る会」が「削った福祉をもとにもどせ」と宣伝・署名を行なったのです。私も会員の一人として参加しました。
1時間、ほとんどマイクを持ちっぱなしの渡辺やすのぶ都議、声を少しからしながらも、福祉・くらし切捨ての都政を怒りをこめて告発しつづけました。
署名の内容は多岐にわたっています。「シルバーパスを無料にもどして」「65歳以上の医療費無料を復活させて」「都営住宅をふやして」「救急車の有料化をしないで」等々。
これは訴えるのも難しいかな・・・と思ったのですが、思いのほか、署名の前に足をとめる人が多く、正直なところ驚きました。
署名板をもつ方が、通りかかる人一人ひとりに「署名していってよ」と、「あなたによびかけているのですよ」と伝わる声かけをしていることも力になったのでしょう。
声をかけられれば足を止めずにいられない、という心情を多くの人が持っている、それも高校生くらいの青年達が素直に足をとめ、ペンをとっているのです。
取材に来ていた「赤旗」記者がインタビューして、話のなかみを教えてくれました。「お年寄りがこんなに集まってよびかけているから、大変なことなんだと思って」「学校の授業で、高齢者福祉のことを学んで、大切なことだと思っていたから」など、嬉しくなるような声が聞けました。
1時間で451人の署名。ここしばらく署名行動でこんなに集まった経験はありません。でも、東京都にこの思いを届けるためには、もっと大きな声にしていかなければなりません。
国会傍聴(4月6日)の感想を穀田議員のHPに紹介していただきました。 穀田議員のHP http://www.kokuta-keiji.jp/column/nisshi/1112771714.html
4月6日(水)
国会で竹ノ塚踏切事故がとりあげられました。
衆議院国土交通委員会、日本共産党の穀田恵二議員が質問に立ったのは、午前11時50分過ぎ。私も含め、足立から来た傍聴者6人の思いは「待ってました!」というところでしょうか。
まず、「誰もが利用しやすい駅にするためのバリアフリー、踏み切りの安全対策、これは第1義的に事業者が責任を持つべきもの」と確認する質問。
そのうえで西武鉄道の不法な株取得問題がとりあげられました。鉄道をリゾート開発・土地投機の手段として利用し、安全対策を後景におしやったのではないか。北側国土交通大臣は、「鉄道業務上の問題はない」という認識。
そしていよいよ東武鉄道で起きた竹ノ塚踏切事故がとりあげられました。東武鉄道の責任は、手動踏切のハンドルをまわした一労働者に押し付けられるべきものではありません。それは、周辺住民の多くの意見です。
穀田議員は、ここにもリゾート開発、観光中心で安全対策を怠ってきた事業者責任を明確につきました。労働組合が、鉄道利用者からとったアンケートを集約し、改善を求める話し合いを申し入れたが、文書を受け取ることさえ会社は拒否したーー利用者そっちのけの姿勢が、事故の根源にあったことをうきぼりにする質問でした。
20年以上も鉄道の高架化を求める運動がありながら、国庫補助要件にあわないことを理由に危険な踏み切りが残されてきた、今、緊急の対策が必要、国としてしても手立てをつくすべき、との追及には、「重要かつ喫緊の課題」と大臣が答弁しました。しかし具体的には何もいえない。
今日の質問も力にして、地元からつきあげていく運動に大きくとりくんでいこう、帰りの地下鉄でも一緒に傍聴した方々とそんな話を繰り広げました。