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2004年5月
5月13日(水)
月2万円を超える保険料 「赤旗」の記事にびっくり
朝、年金法案の衆議院通過に抗議する、国会内の集会の報道を読んで驚きました。
志位委員長の情勢報告では、国民年金保険料が、月2万円を超えることも、政府は想定しているというのです。
保険料は14年間の連続値上げ、でも1万6900円からはビタ一文上げない、だから安心だーーというのが、曲がりなりにも政府、自民党、公明党の「言い訳」だったはず。
一体どういうこと?と、記事に目をこらしました。
社会全体の賃金があがれば、保険料は高くなるというのです。
これでは、庶民のふところは潤うことはないということではありませんか。それに、貧富の差もどんどんひろがっている今、賃金の平均が上がっても、働く人みんなの賃金が底上げされるということはほとんど考えられません。
まして、国民年金は会社員以外の自営業とか、主婦とか、学生が払う保険料です。
月2万円かかる保険、民間の保険でも二の足を踏みます。それを有無を言わせず徴収する、絶対に絶対に許せません。
ちょうど、午前中、東和地域で年金問題を考える「小集会」があり、私が話をすることになっていました。
今日の記事をフル活用して話すと、参加された方々からも、怒りのため息があがりました。
「これじゃ、国民年金はくずれてしまうね」
参議院の本会議では、この点を小池晃議員が鋭く追及。夕方のNHKニュースでも、「保険料が2万0860円」という政府想定を報道していました。
さあ、これからひと波乱、ふた波乱起こしていこうじゃありませんか。
5月12日(火)
年金法案、衆議院を通っても、怒りも問題もおさまらない
ニュースで本会議場の映像、「年金法案通ったな」、苦々しい思いがこみあげます。
世論おかまいなし、議場での数の押し切り、それで急速に世論がさめてしまということも何度も目にしてきました。
しかし、今度は、ますます世論は沸騰という印象を受けます。
次々に明るみになる国会議員の保険料未納、「笑うしかないよ」という声さえ聞こえてきます。
勘違いや、収入はあっても払わないというのではなく、払いたくても払えない国民は大勢います。それなのに保険料値上げを今後14年分も決めてしまうなんて!
年金問題の学習会をやるから、話をしてほしいーーこんな嬉しいけれど大変な声もかかるようになりました。
夫に話したら、最近、専門家(厚生労働省の職員で労働組合の活動をしている人)が講師の学習会に参加したとのこと。
「法案の細かい内容よりも、基本的な考え方が問題」「大きくとらえたほうがいいってことだよ」
ありがたいアドバイスをもらいました。
年金問題は、国会議員さえ勘違いを起こすような複雑さがあります。そして、その複雑さを悪用して、ほとんど国民にはわからないままにふところを苦しめる方向ばかりが進められています。
だからこそ、「年金とはなんなのか」を問いかけて、暮らしを壊す年金制度にはさせない、暮らしを支える年金制度に変えていく、そんな意気込みが必要なのだと思います。
5月11日(月)
剣道の道は自立の道か。息子の試練は「孤独とのたたかい」
朝から夕方までの会議の一日。今日は、会議の終わる時間が少し気になりました。
月曜日、息子が学童から一人で帰宅して、食事をして、剣道に出発するという、何回目かの経験です。
帰宅途中、家に電話を入れてみると、どうも泣き声のような声が返ってきました。
「どうしたの? 泣いてるの? いま家に向かっているから」
電車に乗るときにもう一度電話をして、「道具と着替えをもって、学校の前で待っていたら? その方が寂しくないよ」
着替えが一人ではできないので、私が帰宅するまで待っていてもらおうと思ったのですが、ガランとした家に一人でいる不安を思うと・・・。
練習場となる学校の前には息子が待っていました。玄関先で着替えると、ちょうど友だちも到着し、とたんに元気になって体育館に向かっていきました。
娘をつれて家に帰ると、家中の電灯が全部ついていて、テレビもつけっぱなし。
息子の不安が伝わってくるようでした。
来年春からは学童もなくなることを思うと、これも一つの試練。
「剣道は面白い」と続ける意思も固い様子。これも自立への一歩でしょうか。
私は実家が「店」でしたから、だれもいない家に帰るという経験はほとんどありません。核家族の難しさ、核家族が当たり前の社会の子育ての難しさ・・・。
子どもへのストレスは、私の子ども時代とは比べようもないのかもしれません。
5月9日(日)
あいにくの雨、「子どもまつり」楽しみにしていたのに・・・
昨年はじめて参加して、来年はたっぷり楽しむぞ、と心に誓っていた「足立子どもまつり」。朝の曇り空に安心して、出かけるのが遅くなってしたら、雨が本降りになってしまいました。
子ども2人と泥団子やハリー・ポッターへの変身を楽しみにしながら向かったのに・・・。
でも、大学教授で泥団子の名人の作った、光る泥団子を見ることができました。泥でつくったのは信じられない!
つやつや、ピカピカ、陶器のようにもみえる球体に、子どもも身をのりだしていました。
周辺に出ていた露店も「綿あめ、2袋500円」と大安売り。つい買ってしまいました。
「子どもまつり」、来年は晴れるといいですね。今度こそ、一日たっぷり遊んでいこうと思います。
会場の元渕江公園は、このHPでも紹介した「生物園」のある公園。せっかくだからと立ち寄ったら、「雨だから」のサービス(?)がありました。
ふれあい動物コーナーでは、娘はモルモットを2度も抱っこさせてもらい、息子は鳥のえさ(生きた小さな虫 ミル・ワーム)を特別に鳥にむかって投げる(えさをあげるということですね)という体験をさせてもらいました。
係りのお姉さんが、きれいな口笛をふくと鳥たちが寄ってきて、投げられた虫に向かって急降下。
「毛虫以外は好き」という息子は、ナナフシも持ち放題。ミズカマキリが金魚をつかまえて、ハリのような口で体液を吸っているところもじっくり観察してしまいました。
雨のなか、バスをつかってのお出かけもなかなか楽しいものでした。
5月8日(土)
業者後援会のみなさんと白熱の(?)討論
夜、足立区内の中小業者のみなさんでつくる日本共産党後援会の集まりに参加しました。
年金法案をめぐる民主党の動きや、イラクのアメリカ軍の蛮行などお話して、「2大政党への期待が裏切られたと感じる方が多くなっているのは事実。日本共産党の政策を知らせましょう!」と訴えました。
続く討論では、「共産党という名前が変われば、もっと支持は広がると思うんだけど」という意見をうけて、みなさんと自由討論。
「戦争中とか、戦後すぐの『アカ』というイメージが、まだ年寄りのところではある」
「戦争に反対してアカと言われた。後ろ暗いところは何もない。アカといわれた事実を含めて日本共産党の歴史を否定するわけにはいかない」
「若い人のところでは、共産党といっても、悪いイメージはないでしょう」
「ソ連や北朝鮮と同じにみられてしまう」
議論は続きます。本当に、日本共産党の活動、政策、路線そのものをみてほしい、知らせたいと思います。
私自身、高校生までは「共産党」というと、なんとはなしに「怖い」印象を持っていました。でも、歴史を知り、活動を知り、路線を学んだら、胸をはって日本共産党を応援していますと話すようになっていました。
応援している、もっとのびてほしいからこその意見だとはよくわかります。
それでも、一時の人気取りとは違う、大きな政治目標があるということも知ってほしいし、日本共産党という名前で大きな支持を得たことも冷静にみたいと思います。
「明日の商売がどうなるか」そんな瀬戸際に立たされている業者の方も多く、すぐに日本共産党にのびてもらわないと困るという思いもまた強いーー一歩一歩を前進あるのみで歩んでいくしかありません。
5月7日(金)
どうして「合意」ができるのか。年金めぐる「自・公・民」
結局、2大政党とはこういうことか、と思います。 年金めぐってマスコミ報道も、政府案(自民・公明案)の問題点や、壮大な無駄遣い「グリーンピア」に迫ったり、保険料未納問題をとりあげたり、とようやく活気づいてきたなか、そして政治家の保険料未納をめぐって国民の批判が集中しているなか、なぜ「法案採決」の合意をしてしまうのか!!!!
国民が「あきらめてくれたら」嬉しいでしょう。そんな思惑通りに「あきらめる」わけにはいかないのです。
就職先も決まらず、国民保険料1万3300円の請求にため息をつく青年
売上がのびず保険料負担が重くのしかかっている商店のご夫婦
「削れるだけ削って生活している」という、都営住宅のご婦人
町を歩けば、年金で話をすれば、どこからだってこんな状況がみえてきます。
自民・公明・民主の議員たちに、その声やため息が聞こえないのでしょうか。
先日訪ねた千住地域のあるお宅、「衆議院を通ってしまえば、もうダメでしょう」という声もあがりました。
いいえ、そんなことありません。今年は、参議院選挙があるから、会期延長はできないのです。
国会でも知恵と、あらゆる手立てをつくした努力を共産党議員団や秘書がしているでしょう。
夜、ニュース番組に民主党の管直人さんが生出演していましたが、番組は「合意」に批判的であったように思います。管さんの顔も、ひきつっていたような・・・。
ここからがふんばりどころです。
5月4(火)・5日(水)
連休は・・・「普通の休み」になりました。
「友達はおじいちゃんの家に行くんだって。遊ぶ友達がいないよ」 GWが始まるときに息子の抗議をうけてしまいました。私の休みが中途半端なので、今回は遠出はパスに。
私が仕事になったGW前半、近くの公園で父と子のキャッチボール。「うまくなったよ」と得意そうに息子が話してくれました。
でも、「つまらない」のは娘。「たんたん(兄のこと)ばっかり、ずるい」
後半2日は、私が公園に子どもを連れて行きました。最近、仕事が大変そうな夫はゆっくり休息デー。
4日の大風のなか出かけると、「飛ばされる〜」と歓声をあげる2人。
いつもあまり行かない公園まで足をのばして、キャッチボールを始めると・・・。娘の体をはった妨害にあってしまいました(ボールがほんとにぶつかってました)。
3人で遊べる障害物競走(?)のようなことをしているうち、強風で、桜の木から毛虫がいっぱいいっぱい落ちているのを発見!
とたんに、「この公園はやめよう」。そんなに虫を嫌うものじゃない、と思うのですが、体に落ちてきたらと思うと。
すぐ近くの公園に移動して、大風にゆれるケヤキの枝を見上げたり、鬼ごっこをしたり。普通の休日もなかなか楽しいものでした。
5月3日(月)
「同じ空・・・同じこども」 手話が広がり歌声響く、憲法集会
久しぶりの日比谷野外音楽堂です。地下鉄の霞ヶ関で降りると、若い男女2人組み、初老の夫婦らしき方など、一緒に降りる人が。
休日の霞ヶ関で降りるということは・・・「仲間かな?」と嬉しくなりました。(ほんとに同じ集会を目指していました。)
3時少し前、会場はもうほとんど席がうまっていました。
オープニングの横井久美子さんの歌。ベトナムで歌ったという「同じ空、同じこども」という歌を、手話つきで、みんなで歌いました。
昨日見たイラクの子どもの映像がよびがえり、どうしても涙がこみあげてしまうのです。
「ザ・ニューズペーパー」の松平さん扮する小泉首相も登場。原稿なしで演説しているようなコントは、これぞ風刺。「今回のイラク派兵は、日米同盟の問題、ブッシュ大統領と私の個人的問題なんです。プライバシーの問題にあれこれ言わないでほしい!」――いや〜見事(拍手)。
福島瑞穂さん(社民党党首)、国会では、私の勤務先の井上美代議員の部屋の並びでたびたび廊下ですれ違っていました。小さな体でパワフルに訴える姿に激励手。
大きな体の志位和夫さん(日本共産党党首)、論理明快、迫力抜群。環境破壊をやってきた勢力が「環境権がない」などと、憲法に「いちゃもん」つけている―そうだ!
二人が手をつないで拍手にこたえる、何年か前までは考えられないことです。
イタリアの平和行進でつかわれた虹の旗が会場にもひるがえり、思い思いの平和への気持ちがあふれ、元気がどんどんわいてきます。
子どもに何を手渡すことができるのか、真剣に考えたい、行動したい。
さあ、ここからが出発です!
5月2日(日)
鼻と左眼を失ったイラクの男の子
NHKで夕方5時から放映された「イラクの子」という番組。途中からでしたが、見入ってしまいました。
イラク戦争で両手を失ったアリ君、顔面を傷つけられたアリ君、二人を中心に、戦争の犠牲となったイラクの子どもたちをイギリスのテレビ局が取材したものです。
子どもたちの治療は、米軍の「人道支援部隊」の「支援」でクェートで行われたようです。
インタビューに答える「人道支援部隊」のアメリカ人、制服の胸には「Army U.S.A」の文字。イラク戦争を行い、子どもたちから家族と体の一部を奪ったアメリカ軍が「人道支援」を掲げる矛盾。
イラクに帰国できるまでに回復した子ども数人が、バグダットの空港に米軍機で輸送されます。
両親を失った女の子ファラちゃんが、あたりを必死に見回します。父親に抱きつく子どもの姿、目を見開いて周囲をみつめるファラちゃん。
父親に迎えに来てもらったアリ君は、一族の住む家に到着し、大人たちから抱擁されます。しかし、「あれはアリじゃない」という幼い女の子の声。「顔が違う。アリじゃない」と繰り返す女の子。
左目は白目のままになり、鼻を失った顔は、戦争前とあまりに変貌していたのです。
家族そろっての食事。大きな愛らしい右目であたりを見つめたアリ君が、隣の席の父親らしき男性にささやきます。
「どうしてまだ取材の人がいるの?」
「彼らはお前のお客さんだ。客人をもてなすのは当たり前のことだろう?」――静かに話しかける父親。
うなづきつつもカメラを気にして視線を投げるアリ君。自分の顔を映されることへのとまどいが伝わってきます。
どんな悲しみや憎しみが子どもたちの心に宿っているか、やりきれない思いです。
同じ犠牲が、今も続いているのです。「人道支援」を言うならば、まずあらゆる戦闘を中止すべきです。これ以上、子どもたちを傷つけないで!