コラム
【09.04.23】懐かしい商店街を宣伝カーで
渋谷区内での街頭演説にて
都議会議員選挙、渋谷区は定数2で日本共産党が議席をとったことのある選挙区です。
7月にむけてフル回転の田中まさや予定候補と街頭演説にまわりました。
新国立劇場の前から始まった宣伝(この劇場ができて街の風景は一変しました)。
バイク便のお兄さんが、少し離れた場所でバイクにまたがったまま最後まで聞いていてくれました。
嬉しいんですよね。こういう瞬間が。
お昼前、宣伝カーはせまい商店街の道に入ってきました。
窓から手を振りながら、心は懐かしさでいっぱいに。
六号通り商店街。
まだ長野県で生活していた子ども時代から、何度も訪ねたことのある商店街です。
ここで家具屋と小さなおもちゃ屋をやっていた伯母夫婦。
子どもがいなかったこともあって、私たちをとてもかわいがってくれたのです。
上京するたびにお店によせていただき、商店街のお寿司屋さんや焼肉店につれていってもらいました。
ここで食べたお寿司、初めてお寿司が「おいしい」と思えたこと、忘れられません。
(長野県は海なし県、子どものころ、私は刺身をおいしいと思えなかったのです)
伯母の家具屋はもうありません。
あの頃買い物をしたお店のいくつかは見当たりませんでした。
でも、商店街は空き店舗もないほどがんばっていました。
その様子がうれしくて、そのがんばりにこたえる政治にしたくて、気持ちがいっぱいになりました。
私が上京した20数年前、まだ珍しかったカラー舗装の道にして、商店街をもりあげたみなさん。
夏には盆踊りも商店街を練り歩き、仮想した人たちに大笑いしましたっけ。
大学の合唱仲間と商店街のイベントで演奏したこともありました。
そんな思い出もおりまぜての演説になってしまいました。
消費税、構造改革の庶民負担、泣く泣く店をしめた人がどれだけいるか。
15兆円の補正予算で、家電製品の量販店の売り上げを応援しても、町場の商店街はどうなるのか。
ばら撒きのツケを消費税増税でうめる、こんなことを絶対に許すわけにはいかないのです。
演説をおえて、私はここで車をおりました。
商店街を今度は歩いてみました。
あのお寿司屋さんは、新装中なのか、看板だけで建物は工事中。どうか、店じまいしていませんようにと、念じました。
フランチャイズの店が増えていて、前には何のお店だったかしらと記憶をたどっても思い出せませんでした。
覚えのある八百屋さん、雑貨屋さん、花屋さん、あ〜よかったとついつい笑みがこぼれます。
個性あふれる商店街をなくさないでほしい。
焼肉店が準備中の看板をだしていることを確認して、商店街をあとにしました。
ここのクッパを今度、子どもたちに食べさせたい。
そんな楽しみも胸にわいてきました。