コラム
【09.04.17】4月は「女性」がキーワード
女性差別撤廃条約についてのレクチャー
「外務省から女性差別撤廃条約にかかわるレクチャーを受けるけど、田村さんも一緒にどうですか?」
笠井亮衆院議員からのありがたいお誘いに、国会に足を運びました。
このところ、「女性」がキーワードの仕事が続いていたので、問題意識も高まっていたところ。
渡りに船とはこういうことでしょうか。
どんな説明を受けたのかは、ちょっと込み入っています。
国際条約である女性差別撤廃条約は、日本も批准しています。
(批准にともなって男女雇用機会均等法がつくられた経緯があります。)
しかし、同条約選択議定書は批准しないまま。
これは、条約違反を個人が国連に訴え出ることができる、という内容。
政府のなかでどのくらい検討が進んでいるのかなどを、外務省から説明をうけたのです。
じつは先日(4月4日)、「女性と社会進歩」(不破哲三氏 著)をテキストに1時間半、話すことになり、女性差別撤廃条約や選択議定書についても、にわか勉強をしたばかりだったのです。
この「講義」、準備するのは大変でした。
でも引き受けてよかった!と、心から思っているところなのです。
人類史のはじまりに女性差別はなかった、ここから始まる講義です。
日本の女性史を私も学びなおしました。
「嫁」という字は、家を持つ女性のところに男が「嫁ぐ」という使われ方が、長く続いていたことも知りました。
「女性が私の家事から公的産業に復帰することが、男女平等の土台」
「そのためには、子どもの教育などが公的責任において行なわれなければならない」
などなど、科学的社会主義の男女平等の考え方は、示唆にとみ、今日の日本の社会状況に照らしても問題意識がふつふつと音が聞こえるようにわいてくるのです。
へろへろになりながら、講義準備をし、ときにつっかえながら講義をし、
数日は例によって寝ている気にならなかったのですが、本当によい経験でした。
企画してくださった、ある企業の党後援会のみなさんに感謝です。
主催の一人から、もんじゃとビールをご馳走になったのも感謝感謝でした。
この講義が終わって、次にとりくんだのは「女性のひろば」(日本共産党発行の月刊誌)への原稿書き。
「あなたは追いつめられないと仕事がすすまないんだな」と、職場の先輩にあきれられながら、これまた悪戦苦闘しながらの執筆になりました。
遅筆ということが要因のほとんどだと自覚しています。
同時に、都政の問題はまさに山積み、要求は多方面で切実、党都議団の活躍はこの数年ほんとにめざましい、などなども要因だったんです。
またも寝ていても頭のなかでは原稿の一部が踊る日々が数日。
なんとか仕上げて、今、本になりつつあるところ、のようです。
編集部のTさんに励まされ、迷惑をかけつつ、これも達成感にひたることができました。
それにしても、保育所ひとつとってみても、石原都政と自民・公明・民主(都政では与党です)などが、どれだけの犠牲を都民に広げたことか!
ぜひ「女性のひろば」6月号をお読みください。
こうした一連の学習や仕事のなかで、あらたに学びたいこと、調べたいことも出てきています。
各地の「女性のつどい」や街頭演説にも活かせるといいのですが。
大きな仕事が終わると、ほっと一息ついているうちに、せっかくの問題意識ややる気が薄れることもあるだけに、今回はちょっとがんばってみましょう。