コラム
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【08.07.08】社会保険庁解体で病院はどうなるか
北社会保険病院の存続を求めるみなさんと要請
厚生労働省の会議室に入ったとたん、黄緑色の鮮やかなバンダナに目を奪われました。要請行動にいらした北区のみなさんが、運動の中でそろいのバンダナを普及したことが一目でわかります。
元気はつらつ、その気運が伝わってきます。
7000筆近い署名を持って、厚生労働省にかけつけたみなさん。
北社会保険病院を、今のままで存続させてほしい、絶対にゆずることのできない要請でした。
厚生労働省に要請をつないだ小池晃参議院議員とともに、みなさんの要請行動に同席させてもらいました。
社会保険庁解体だけを先に決めてしまったために、様々な矛盾が噴出。
医療関係を担当する部署(独立行政法人)に、病院運営の役割をもたせなかったため、
地域医療の中核となっている病院が、どうなるのか、道が見えなくなっているのです。
厚生年金の保険料をつかった保養施設が経営破たん、年金記録の管理のずさんさ、正さなければならない問題を、社会保険庁そのものの解体で片をつける・・・
あまりに乱暴かつ政治家や関わった官僚の責任をあいまいにするものではないでしょうか。
そのうえ医療施設には、放漫経営の問題もありません。
要請の最後に、北社会保険病院では、2004年開設で昨年は黒字経営になっていることが、厚生労働省側から示されたほどです。
地域のみなさんが、学習会を重ね、駅前で署名を集め、大きな反響を呼んでいるのには理由があります。
民間のスーパー経営者がつくった大規模病院が、突然4月に閉鎖され、「病院とはこんなに簡単になくなってしまうのか」と、大きな不安が広がったこと。
そして、北社保病院が、入院の際に差額ベッドを徴収しない病院であること。
出産ができる北区内で唯一の総合病院であること。
国立病院を統合して北区からなくしてしまう、その代替として開設された病院だけに、
スタートにあたっては、区民の要求を粘り強く伝えた結果です。
医療の崩壊が、地方でも都会でも深刻になるもとで、厚生労働省はどうするのか。
私たちも運動をさらに強めてがんばりましょう!