日本共産党 田村智子
コラム

【06.08.05】松谷みよ子さんとお会いできました!

松谷みよ子さんとお会いできました!

小学生の頃、『ちいさいモモちゃん』を読んで、初めて作家の名前を覚えたのが松谷みよ子さん。以来、初めて「作家で本を選ぶ」ということまで、やった覚えがあります。
大人になってもう一度、衝撃的な出会いとなったのが、各地で紹介している「ぞうとりんご」という短編。今度は、母親としての思いを重ねながら、読むことになりました。

できることならば、お会いしたい。「ぞうとりんご」を読むたびに思ってきました。
そして今日、「お留守だろう」と思いながらも、ご自宅の隣に建てられた「本と人形の家」を訪ねると、思いがけず、松谷みよ子さんがいらっしゃったのです。

やさしい笑顔と声、居心地のよい部屋、お話に流れている子どもへのやさしさが体現されているようでした。
何から話したら…と思いながらも、モモちゃんとの出会い、「ぞうとりんご」のこと、怪談レストランシリーズのことなど、お話できました。

精力的な作家活動、仲間たちと今も切磋琢磨してつくりあげている「レストランシリーズ」のこと、子どもたちも戦争の話をちゃんと理解し受け止める力を持っていることなど、本当に学ばされるひと時でした。

帰宅して、娘に松谷みよこさんの最新本『ちょうちょレストラン』を読んであげようとしたら、「私が読んであげる」と、たどたどしく読み始めました。途中からは、ページごとにかわりばんこに。
娘のなかにも、心に残る本との出会いが生まれることを願いました。